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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第440話】
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「アハハッ♪ それもそうよね♪」


 僅かに目尻に涙を浮かべて笑う楯無さん、前に思い悩んでいた頃よりも、やはり笑顔でいる方が楯無さんらしいかもしれない。


「まあその、ね? 色々前途多難かもしれないけど、ヒルトくんは簪ちゃんと組んであげてね?」

「いや、改めてお願いされなくてもこれは自分の意思で決めたことですから。 他の子達はショック受けてましたが、まあ……納得してくれましたし」


 僅かに言葉が濁る俺だが、楯無さんはその事には触れずに俺の頭を撫でる。


「ヒルトくん、ありがとう。 ……あ、あと、ついでだし、機体の開発も手伝ってあげてね?」

「了解、とはいえ……自分は手引き書片手に読まなきゃまともに整備も出来ない程のド素人ですがね」


 卑下するというよりも事実、実際読んでもわからない所は多々ある、確実に何度も何度も整備をしないと出来ないだろう……母さんを含め、多分他の子もかなりの勉強をしているはずだし。


「うふっ、おねーさんで良ければ個人レッスンしてあ・げ・る♪」


 言いながら立ち上がる楯無さん、近寄ると俺に顔を近づけてくる。

 ドキッとする間もなく耳に息を吹き掛けられる、ゾクゾクとする中、驚き、俺は椅子から立ち上がってしまった。


「アハハッ♪ ヒルトくんってば、反応がいちいち可愛いんだから♪」

「か、からかわないでくださいよ、楯無さん」

「うふふ、じゃあそろそろおねーさんは帰るわね? まだ書類も少し残ってるし、じゃあね、ヒルトくん♪」


 言ってから軽い足取りでそのまま部屋を後にする楯無さん、机にはシュークリームだけが残っていて、勿体無いからとりあえずそれを全部食べ尽くす。

 シュークリームの甘さが口内全体に拡がる――疲れた時などはこういうのが一番なんだろう――と、携帯のメールが着信する音が鳴り響く。

 見ると相手はセシリアからで、今日のお風呂では水着を着用してからお風呂に入ってとのこと――今更ながら思い出されるセシリアの肢体、豊満な乳房やくびれ、豊かなお尻等を公然的に触れると思うと制服のズボン越しに欲望の塊が突起、テントを張った。

 ――節操無さすぎだな、俺……。

 そう思いつつも、夜の大浴場が待ち遠しく、僅かにソワソワしながら何度も何度も俺は室内の時計を眺めるのだった。
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