マクロスF
0726話
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の呟きと共に、トリガーを引く。
放たれたビームはVF-171の側面を掠めるようにして飛んでいき、その背後から今にも襲い掛かろうとしていた機動兵隊バジュラを2匹貫いて撃破する。
『ひっ、ひぃっ! 助けてくれるのはいいが、もう少しこっちの事も考えてくれ! 今のは正直死ぬかと思ったぞ』
「悪いな、だが手っ取り早い方法を選ばせて貰った。とにかく、お前を追いかけているバジュラは俺が相手をするから、お前は無理に戦う必要は無い」
VF-171のパイロットに告げながら、ガンポッドを使って真横を通り過ぎた機体を追っている機動兵隊バジュラ3匹を撃破する。
VF-171はその場で大きく旋回しながらこちらへと戻って来ながらパイロットが呟く。
『そ、それは……けど……』
その煮え切らない言葉で確信した。このパイロットは……
「これが初陣なんだろう?」
『……』
沈黙で返してくるのが、俺の言葉が正しい証拠だろう。
「なら、まずは1機で敵を倒すんじゃなくて複数で敵を倒す事に専念しろ。具体的に言えば、お前の仲間を襲っているバジュラを背後から攻撃して倒せ」
『けど、それじゃ……』
「パイロットとしてのプライドもいいが、今はまず生き残る事を最優先にするんだな」
短くそれだけを告げ、後は好きにしろとばかりにその場に残して次の敵を探しに向かう。
ここまで言っても自分のプライドを大事にするようなら、所詮そこまでの男だ。
そう判断した、その瞬間……
『フロンティア船団後方にデフォールド反応!』
S.M.S用の回線で、通信担当のラムが悲鳴のように叫ぶ声が聞こえるのだった。
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