マクロスF
0726話
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おっ!』
オープンチャンネルで聞こえて来る歓声。新統合軍のパイロット達が、今の俺の攻撃を見ていてあげたものだ。
意図していた訳でなかったが、今の俺の攻撃は予想以上に新統合軍のパイロットの士気を上げる事に成功したらしい。
『くたばれバジュラ共!』
『俺達がいつまでもお前等虫けらにやられてばっかりだと思うなよ!』
『S.M.Sのパイロットに負けるな、俺達も続け! 俺達は新統合軍、正規軍なんだ。ならそれだけの意地と実力を見せろ!』
半ば天井知らずに上がる士気に、思わず苦笑する。
……と言うか、今の精神コマンドを使った攻撃を見られていたとなると、後で色々と面倒な事になりそうな気がするな。特にルカ辺り。
もっとも、使ったのは精神コマンドである以上はこの世界では検証のしようがない。せめてネギま世界なら魔法とかで多少は理解出来るかもしれないが、この世界にその類の技術は無いしな。
俺がそう思い、とにかく新統合軍の参戦で一時的にバジュラを押し返す事に成功した、その時。
『馬鹿野郎、危ないぞっ!』
S.M.S用の通信チャンネルからアルトの声が響き、そちらへと視線を向けると、そこではアルトのVF-25Fがピクシー小隊のクァドラン・レアを強引に突き飛ばしていた。
『うわあああああっ!』
同時に響くピクシー小隊のメンバーでもあるララミアの声。
次の瞬間にはバジュラ艦から放たれた重量子ビームがララミアのクァドラン・レアの存在していた空間を貫き、後方に存在していた新統合軍のVFを数機纏めて消滅させる。
『おい、無事か!?』
『あ、ああ。助けてくれて感謝する』
アルトとララミアのそんなやり取りを聞き流しながら、舌打ちを1つ。
今は何とか回避したが、バジュラ艦からの砲撃が開始したとなると、折角有利になっていたこの状況を再度引っ繰り返される可能性がある。
どうする……? もう一度バジュラ艦に向けてマクロスキャノンを撃って貰うか? いや。最初に効果があったのは、ある意味で奇襲だったからだ。完全な戦闘態勢になっている今のバジュラ艦では最初程の効果は望めないだろう。
なら俺が今出来るのは、バジュラ艦への対応は投げ捨てて艦砲射撃に当たらないように敵の数を減らすしかないか。
やるべき事を決め、5匹程の機動兵隊バジュラに追い回されている新統合軍のVF-171へと近付いていく。
「そのままこっちに向かって突っ込んでこい。俺が擦れ違い様に片付ける!」
『りょ、了解!』
パイロットが悲鳴のような声で返事をし、こちらに向かってまっすぐ突っ込んで来る。
それを見ながら、バトロイドのまま肩から伸びているビーム砲でVF-171を追っているバジュラへと狙いを付け……
「くたばれ」
そ
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