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転生とらぶる
マクロスF
0726話
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取った事は無かったと思うが?』
「確かに今まではなかった。だが、今までに無かったからといって、これからも無いとは限らない……だろっ!」

 接近してきた機動兵隊バジュラの尾の一撃を、バトロイドに変形して回避。コックピットの数m前を通り過ぎる尾の一撃を見送り、その胴体へとガンポッドの銃口を向けてトリガーを引く。
 無数に放たれた弾丸により宇宙空間に肉片をバラ撒いたバジュラをそのままに、ルカのRVF-25へと向かおうとしていた機動兵隊バジュラへとビーム砲を放ち撃破する。

「何しろ、今回のバジュラ共は女王級とでも言うべき存在がいる。女王級の能力は卵を産んで育てる事だけかもしれないが、違う可能性もある」
『分かった、その旨新統合軍に連絡しよう』
「頼む」

 ジェフリーに短く答え、とにかく敵の数を減らすべくビームとガンポッドを連射して最も弱い機動兵隊バジュラを中心に撃破していく。
 何しろ、バジュラ艦の数が数だ。数隻程度はマクロス・クォーターの先制攻撃で撃破したが、それでもそこから出て来るバジュラはかなりの数になる。
 素早くレーダーで味方機の様子を探ると、スカル小隊、ピクシー小隊、更にはS.M.S所属の他の機体も奮戦はしているものの、バジュラの数に押され気味であるのは事実だ。
 あるいは、新統合軍の援軍が無ければ防衛線を突破されていたかもしれない。
 1度の実戦は数度の訓練に勝るとは良く言うが……
 いや、新統合軍の数が有利に働くのなら、俺は機動兵隊バジュラではなく重兵隊バジュラの方を優先して撃破するべきだな。背中に背負っている重量子ビーム砲は非常に厄介だし。
 ……出来ればバジュラ艦を撃破するのがベストなんだろうが……VF-25Sではトルネードパックを装備しているとしても攻撃力不足だ。普通の艦なら弾薬庫辺りを吹き飛ばしたり、あるいは艦橋を破壊するという手段も使えるんだが、バジュラ艦だしな。

「って訳で……次の狙いはお前等だ。愛」

 精神コマンドの愛を使用し、狙いを付け……トリガーを引く。
 バトロイドの両肩から伸びているビーム砲から放たれた2条のビームは、先頭を突っ切ってこちらへと向かって来ている重兵隊バジュラ2匹の身体を正面から貫き、更に威力を減じる事無くその後ろにいる2匹を貫き、その背後にいるバジュラの表面を焼いてビームとしての熱量が消滅する。
 4匹か。だが、まだだ。

「愛」

 再び俺の口から漏れるその言葉。
 精神コマンドの愛が発動し、再びトリガーを引き、放たれるビーム。
 そのビームはつい今し方起きたように4匹の重兵隊バジュラを貫通し、同時にその背後にいた機動兵隊バジュラ2匹をも貫通する。
 この辺、さすがバジュラの種類ごとに大きく装甲の防御力は異なっているな。

『うおおおおおお
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