暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0726話
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しての一撃というのは、あくまでも今回に限った話だ。俺がバジュラと同じフォールド空間を通って先回り出来たというのが最大の要因なのだから。
 だが、今回はそれで十分。バジュラの数がどれ程多いのかは分からないが、ここで可能な限り数を減らしておけば以後の被害は減るだろう。
 ……ランカとバジュラの関係についてはオズマとジェフリーに後できちんと説明する必要があるだろうが、もしバジュラの狙いが俺の考え通りにランカなのだとしたら、その辺を上手く使えばフロンティア船団の被害を減らす事も可能かもしれない。
 そんな風に考えていると、ふと通信からミハエルの声が聞こえてくる。

『うわっ、マジかよ。今回は新統合軍も頑張ってるな』

 その声にレーダーを確認すると、後方に控えていた新統合軍の艦から無数のVFが発進しているのが分かる。これまでにバジュラとの戦いで大きな被害を受けていながら、それでもこれだけの戦力を要しているのはさすがと言うべきか。ここで出撃している機体のパイロットは誰もが曲がりなりにもここまで生き残ってきた者達なのだろうし。……もっとも、中には数あわせとして出撃してきた者も含まれているのだろうが。
 だが、問題はそこではない。問題なのは……

「邪魔だ、虫けら!」

 交差する火線。トルネードパックにより機体上部に装備されたビーム砲から放たれた2条のビームと、重兵隊バジュラから放たれた1条のビームがお互いの敵を貫かんと放たれる。そのビームを、機体を斜めに傾げる事で回避し、逆に重兵隊バジュラは真っ正面から貫かれて爆散する。
 その後も機動兵隊バジュラを一掃する為に視線のロックオン機能を使って次々に敵をロックオンしていき、マイクロミサイルポッド、ミサイルポッドからミサイルを一斉に発射する。放たれたミサイルは宇宙空間を複雑な軌道を描きつつ、逃げようとする機動兵隊バジュラの後を追い、背後や上部、下部、あるいは正面から命中しては肉片を宇宙空間へと散らしていく。
 そのままガンポッドを使って敵の行動範囲を狭め、ビーム砲で撃破しながらマクロス・クォーターへと通信を送る。

「マクロス・クォーター、こちらスカル4、アクセル・アルマーだ。さっきも言ったが、襲撃してきたバジュラはここにいるのが全てではない。最低でもナイト級の数倍の大きさを誇る、要塞級とでも言うべきバジュラがいるのは確実だ」
『それで、どうしろと言うのだね?』
「新統合軍に連絡を。向こうの戦力があるのに出してこない以上、恐らくバジュラは伏兵や奇襲といった戦術行動を取る可能性もあると。そしてバジュラがそんな戦術行動を取る場合、最悪フロンティア船団の真後ろにデフォールドして挟み撃ちしてくる可能性もある。あるいは真横にデフォールドしてこちらの横腹を突くか」
『……これまでバジュラが戦術行動を
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