第三話 田母神少佐!名前は気のせいだ!その十
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「そしてだ」
「そして、ですね」
「我々は」
「その通りだ、そして私は戦って来る」
田母神は澄んだ目と澱みのない声で若者達にこのことも話した。
「今度な」
「ジャスティスカイザーとですね」
「あの二人と」
「卑怯千万な奴等ですね」
「けしからん連中です」
若者達は正座をしたまま激昂してだ、ジャスティスカイザーについてそれぞれの口で言った。
「正々堂々と戦う日帝衆の方々を倒すとか」
「勝負とは正々堂々とすべきです」
「しかし奴等は卑怯卑劣です」
「尚且つそれは己の為だけです」
このことは既にはっきりと知られている、全世界に。
「金だの就職だの」
「確かにどちらも大事です」
「しかしその為に卑怯の限りを尽くし勝つとは」
「尚且つ日帝衆の邪魔をするとは」
「まことにもってけしからん連中です」
「おまけに煩悩まで曝け出しています」
それもだというのだ。
「何が写真集ですか、DVDですか」
「そうしたものの為に大義を邪魔するとか」
「けしからん連中です」
「許されません、絶対に」
「だからこそだ」
田母神は言うのだった。
「私が彼等を懲らしめる」
「懲らしめられるのですか」
「倒すのではなく」
「彼等は命を殺めてはいない」
もっと言えば日帝衆の者達がビームやひき逃げでも死なないだけだ。ジャスティカイザーもそのことがわかっていて仕掛けている。
「それならばだ」
「命まで奪うことはない」
「そういうことですか」
「そうだ」
それでだというのだ。
「だから私はだ」
「彼等の命までは奪わず」
「それで、ですか」
「懲らしめられると」
「そうされるだけなのですね」
「そうだ、私は彼等を懲らしめ」
そして、とだ、田母神は若者達に話す。
「そのうえで大義を進めるのだ」
「再併合をですね」
「それを」
「我々は二度同じ過ちは犯さない」
日帝衆はというのだ。
「反省し学ぶ」
「それもまた日帝衆ですね」
「同じ過ちは繰り返しませんね」
「失敗をしたならばだ」
その時は、というと。
「その失敗から学びだ」
「そして、ですね」
「そのうえで」
「そうだ、先に進むのだ」
失敗を反省し学びというのだ。
「そこからな」
「ではご健闘を祈ります」
「武運長久を」
「必ずやです」
「不埒者共を成敗して下さい」
「そうして来る。既に果たし状は全世界に広めた」
そうしたというのだ。
「後はだ」
「あの二人を」
「懲らしめるだけですね」
「場所も指定してある」
その場所はというと。
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