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SAOもう一人の聖騎士
露見する悪意その二

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「何やってたのよ!」

開口一番、リーファに怒鳴り付けられた。やっぱりだ、彼女に内緒で世界樹攻略を敢行した仇が回って来たのだ

「ありがとう、リーファ。でもいいんだ、これ以上迷惑を掛けたく無い」

そう言って、あいつはまた世界樹の扉へと足を向ける。その体を、リーファがぎゅっと抱き締めた。

「もう・・・こんな事やめてよ・・・あたし、キリト君の事・・・」

「ごめん。でも会わなきゃいけないんだ。もう一度・・・アスナに」

「え・・・お兄ちゃん、なの・・・?」

リーファが目を見開く。碧色の瞳に浮かんだのは・・・涙だった

「酷いよ・・・あんまりだよ、こんなの・・・」

そのままリーファは掻き消えた。ログアウトしたのだ

「はぁ・・・」

俺はため息をつくと、まだ間抜け面を晒している義弟に踵落としを叩き込んだ。

「何しやがる!」

とまで言ったが、キリトは言葉を出せなかった。周りのプレイヤーも俺達を見て離れていく

「何呆けた面してんだ間抜け、手前ぇとスグの問題だろうが、さっさログアウトしてあいつと話してこい」

キリトが一瞬躊躇するような仕草を見せた。しかし

「解った。アルンのテラスで待っててくれ」
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