空白期 第11話 「レヴィとお出かけ」
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「レヴィ、さっきも言ったけどゆっくり食べろって」
「えへへ〜、ごめんね。でもここのお菓子美味しいんだもん」
「美味しいのは分かるけどな……」
ふと視線を感じたので意識を向けてみると、こちらを見てくすくすと笑っている月村が見えた。別におかしなことをしているつもりはないのだが……。
「えっと、何かおかしい?」
「ううん、おかしくないよ。ただショウくんって面倒見が良いんだなぁって」
「いや、その……あの状態の子と一緒にいるのは恥ずかしいからさ」
「前から思ってたけど、あんたって割と素直じゃないわよね」
バニングスだけには言われたくないし、恥ずかしいのは事実だ。
女の子というものは不思議なもので、いくら話しても会話が尽きない。他の場所も案内しようかと思っていたが、気が付けば時間帯は夕方に近くなっていた。長居をしてしまったが迷惑ではなかっただろうか、と考えてしまう俺は、気分的にレヴィの保護者だったのかもしれない。
「レヴィ、そろそろ帰らないと」
「えぇ〜、まだお話ししたいよ」
「また今度話せばいいだろ。まあ怒られたいなら好きにすればいいけど」
「う……分かったよ」
「ふふ、まるで兄妹みたいだね」
「あんた……よくそんな風に思えるわね。あたしは見た目がフェイトにそっくりなせいか違和感ありまくりなんだけど」
「じゃあボクは帰るね。またね、すずたんにアリりん」
「うん、またね」
「何で急にあだ名なのよ! というか、すずかは何で普通に受け入れてるわけ!?」
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