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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 第11話 「レヴィとお出かけ」
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 ディアーチェのやり方に抵抗を覚えた俺は、レヴィの頭を数度叩いたあと撫でるという方法を取ってみることにした。落ち着かせる方法として正しいのかは分からないが、俺のことを意識させることができれば少しは会話が成り立つと思ったのだ。
 撫で始めて数秒後、レヴィは表情を緩ませて笑い始めた。何というか……ペットを扱ってくる気分になってくる。

「えへへ、ショウは撫でるの上手だね〜」
「自分じゃそうは思わないけど……ところでレヴィ」
「な〜に?」
「何でお前がこれを持ってきたんだ? この手のことはシュテルとかがやりそうだけど」
「シュテるんはお仕事してるし、ボクも前はよくデバイスのテストとかやってたらからね。今はその研究は一段落したから、たまに手伝いをしてるくらいだけど」

 レヴィの言葉に自然と俺の手は止まった。
 シュテルが同じようなことを前に言っていたので、彼女の知り合いであるレヴィも関わっていてもおかしいということはない。
 だがしかし、どこからどう見てもレヴィは頭が弱そうだ。テストや手伝いをきちんとできていたとは思えない。

「嘘をつく必要はないんだぞ」
「嘘なんかついてないよ……あっ、どうせボクのことバカだと思ってるんだな。こう見えても数学はシュテるん達に負けてないんだぞ」
「そ、そうか……」
「その言い方は信じてないよね。何でショウはボクのこと信じてくれないのさ。ボク、嘘なんかついたりしないのに!」

 確かにレヴィは自分の気持ちに正直であるため、嘘をついたりできるタイプではない。彼女が言っていることは真実なのだろう。
 でも……人にはイメージというものがある。
 シュテルやディアーチェがデバイス関連のことをやっていても問題なく受け入れられるが、外で遊んでばかりいそうなレヴィとなると抵抗が生じてしまうのだ。これはきっと俺だけではないはず。
 俺は内心で葛藤しながらも、機嫌を悪くしてしまったレヴィをあやす。どうにか大人しくすることには成功したものの、表情を見た限り拗ねてしまっているようにも見える。

「なあ」
「……なに?」
「俺が悪かったから機嫌直せよ。時間があるのなら俺のよりも美味しいお菓子が食べられるところに連れて行ってやるから」
「ショウのよりも……美味しい?」

 不機嫌そうな顔は、徐々に太陽のような笑顔へ変わる。お菓子で釣れば機嫌が直るのではないかと思ったが、ここまで簡単だと思っていなかった。

「行く! 今すぐ行こう!」
「分かったから落ち着け。念のために確認するけど、すぐに戻らなくて大丈夫なんだな?」
「うん。夕方までには戻ってこいとは言われてるけど、それって夕方までは遊んでいいってことだよね」

 それだと少し意味合いが違うような気がするんだが……レヴィを満足させて早めに帰ら
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