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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第439話】
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「ん、まあさっき頭をかきむしったからな……てかそんなに変になってるか?」
「そ、そこまでおかしくはないんだけど、気になる人には気になるって感じ。 ……ちょっとそこに座って? 直してあげるから」
有無を言わさず、近くの椅子を用意して俺を座らせると自身の櫛で俺のボサボサになった髪を解かしていく。
早く整備室に行きたいのだが、下手に断るのも悪いと思い暫くそのままされるがままされていると――。
「……うん、もう大丈夫。 男の子でも身嗜み、気にしないとダメなんだからね?」
「ん、まあ気を付けるよ。 ありがとうな、じゃあ俺は整備室に行くから」
返事を待たず、俺は四組の教室を後にする――また今度会った時にお礼を言えば良いだろう、本来ならその場で言わなきゃいけないが、やはり打鉄・弐式の完成状況も気になる。
なるべく早足で、俺は整備室へと向かう、土曜日に空いてる整備室、確か今日は各アリーナに隣接している所が開いていた筈だ。
学園を出て一番近くのアリーナを目指す、多分だがいち速く整備室に行き、機体を完成させたい筈だろう、俺ならそうする。
根拠のない自信が満ちるのを感じつつ、学園を出ると駆け足で整備室へと向かっていった。
内部に入り、側の自販機で缶ジュースを二本購入、片方はスポーツ飲料でもう片方はブドウジュース、本来なら両方スポーツ飲料にしたかったがもしかすると甘いのが好きかもしれないと思い、その自販機にあったブドウジュースを選択――リンゴジュースが無いのが悔やまれる。
取り出し口から一つずつ缶を取り出すと、手のひらいっぱいにひんやりとした冷たさが全身を駆け抜けていく、冬場なら直ぐに手が悴むだろう――とはいえ、もう十月に入ろうとしてるし、そろそろ冬将軍の影がチラチラと見え隠れするかもしれない。
両手に缶ジュースを持ち、俺は再度整備室へと足を運んだ、道中は誰とも擦れ違う事もなく、目的地である整備室の自動ドア付近へと辿り着く。
室内からは特に音が聞こえず、もしかして別のアリーナで作業してるのかなと不安が過る、だがその時、整備室の自動ドアが開くと更識さんが居て、俺を見るなり驚いた表情を見せた。
「おっす、更識さん」
「あ、りさかくん……」
絞り出す様に声を出した更識さんに、俺は缶ジュースを目の前に差し出して訊いてみた。
「更識さん、スポーツ飲料とブドウジュース、どっちが好き?」
「え? ……じゃあ、ぶ、どう……」
遠慮がちにブドウジュースを指差す更識さんに、俺は頷くと手渡しで渡す。
おずおずと手を出し、受け取ろうと僅かに俺の手に触れたその時。
「っ……!」
手が触れたのが気になったのかはわか
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