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ゼロの使い魔ー紅の書ー
東風の鐶
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着かずにキョロキョロしていた。

  「お待たせ・・クー」

  着替え終わり出てきたレンの髪がなびく。

  「じゃあーー行こうレン」

  レンの隣で歩幅を合わせゆっくりと歩きだす。

 ◇◇◇

  朝食を終えた後ウェールズが今後の為に、
レンとクーの力を見せてもらってから方針を
決めていくつもりだ。もしかしたら、君達の力が
主軸になるかもしれないニューカッスルの前に
来てくれ待っている・・っと
言い残し先に出ていった。

  「オレ達もいこうかーーレン」

  レコン・キスタとやらとの戦いか・・
どんなことが合ってもレンと一緒に
歩いていくーーこれだけは誓える。
二人の未来を見据える瞳は気高く、頼もしい。

  「私は・・クーと一緒ならどんな世界でも進んで行けるーー 」

  (私とクーの絆は誰にも・・壊すことはできないわ)

  「そうだよな! オレもそう思う!!」

  無邪気な希望に満ち溢れ・・
力強くでも優しくクーは私の手を引き走り出した。

 ◇ ◇◇

  ニューカッスル前の周辺では大陸とは言えない
小さな石が浮遊していて、アルビオンの大陸は
風石という風の力をもった石が
沢山埋まっているため浮かんでいると
聞いていたけど・・飛漂石のようなものか・・?
ウェールズが見 えたので考えるのをやめ。

  「おーーい!! ウェールズ!」

  手を振りながら近づいていく、背中を向けていた
ウェールズがこちらに気づき振り返った。

  「はやかったな二人ともーー来たばかりで悪いがさっそく頼めるかい・・?」

  風が吹き髪が揺れ動く。真剣な眼差しでこちらを
眺めてくる彼に応えたいと思う。人が戦う理由は
簡単だ・・人を好きになるのに
理由がないのと同じで・・ただ助けたいから
守る為に戦うんだ・・

  「大船に乗ったつもりでいろよ!!」

  「わかった・・期待してるよクー」

  承知したと言うように肩を揺らしながら笑った。
 
  「レン! リアクトだ!」

  絆を確かめ合わせるように目を合わせ手を握った。

  「ーーいつでもいけるわ」

  光が二人を包み込むとレンが消え風を纏った
大剣が右手に表れた。

  「何が起こったんだ・・? 」

  驚いたような顔で目も見開いている。説明を
求めるような視線を感じた。

  「レンはエディルレイドって言って武器に姿を変えられるんだ」

  (そういえば・・オレ達の説明は全くしてなかったな)

  しとけばよかったと・・少し悔やみ頭を掻く。

  「風のメイジで・・変化の魔法をしてるわけではないんだよね?」

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