第7章:過去から未来への歴史
第19話:長かった一瞬の冒険
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(グランバニア)
ティミーSIDE
3人娘用のケーキの周りに集まってた父さん達が突然もやに包まれたと思ったら、次の瞬間ボロボロの格好になり姿を現した。
しかも誰だか判らない少年が1人追加され……
「と、父さん……一体何が!?」
「お、ティミーじゃん! 久しぶりー(笑) 別れた時と全然変わってないな、お前。服装まで一緒じゃん」
何を言ってるんだ、この男は?
「お父さん、お兄ちゃん達が変わりないのは当たり前でしょ! 私達だけがタイムスリップしてたんだから……お兄ちゃん達からすれば私達の大冒険は一瞬の事なのよ」
タイムスリップ!? 大冒険!? 本当に何があったんだ?
「あぁそうか……めんどくせーな、みんなに説明しなきゃならないのか!」
「そうですよ父さん。あの一瞬に何があったんですか? そちらの少年は誰なんですか?」
多分プサンさんがまた絡んでるのだろう……一瞬でマリー達が更に大人っぽくなったが、時間的にどれくらいの期間冒険してたんだろうか?
「彼はアローだ。アロー、コイツが僕の息子のティミーだ。仲良くな」
……だけ!?
「それだけですか!? 他には何もないんですか? 彼がどんな人物なのか、何故我が家に来たのか……と言うか、父さん達は何をしてきたのかの説明は無いのですか!?」
「ん、そんな説明は無い! 僕の息子なら察しろ! そして面倒な説明は、その物陰に隠れてるヒゲメガネに聞け!」
え……ヒゲメガネさん!? 何で居るの?
「あ、いや〜……居るのバレてましたかぁ? 流石リュカですね、わっはっはっはっ(汗)」
「お世辞はいい! そんな事より例のブツは持ってきたんだろうな。娘の誕生日パーティーの続きをしながら、プレゼント代わりに説明しろ馬鹿! 酒の肴に拝聴してやる」
父さんはプサンさんの姿を確認すると、顎で食卓へ招き寄せ自分の隣の席を指し示す。
プサンさん的には父さんより離れた席を希望したいのだろうか、少しだけ顔を引き攣らせて素直に従った。おかしいな……相手は神なのに、父さんの方が偉く見える。
「あの……これ……ワインです」
酒を嗜まない父さんにワインをオズオズと差し出すプサンさん。
例のタイムスリップ中に何かあったのだろう。
「……3本もあったけ? 僕は安ワインを1本だけ手渡したはずだけど……ワインって長い間保存すると増えるの? それともお前……我慢できずに飲んじゃったから、代わりに良いワインを買っておいたんだよとか言うの?」
「違いますよ。いくらリュカとの約束でも、私は破ったりしません」
「“リュカとの約束でも”とは酷い言い方だなオイ!」
プサンさんの眼鏡にベットリ指紋を付けながら、僕等にも席に着く様ジェスチャーで指示を出す父さん。
「あ
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