第7章:過去から未来への歴史
第19話:長かった一瞬の冒険
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の後、ワインを保管するにあたって私も色々調べたんです。最も適切な環境・温度・場所……」
「なるほど……その結果、安ワインじゃ何百年という月日に耐えられない! そう結論付けたんだな? そんでサッサと飲んじまったんだな!?」
「違います! 確かに安ワインでは長期間の保存に向かないと分かりましたが、約束は約束ですから、お預かりしたワインを適切な場所に保管しておいたんです」
「ふ〜ん……何処にだ? 適切な何処に保管してたんだ?」
父さんの目が獲物を見つけた猛禽の様になった。プサンさん……可愛そうに。
「アナタ解ってて聞いてるでしょ」
「いいえ解りません。神様の考える事なんて、下賤な一般人には解りようがありません(嬉)」
どうやら父さんの目当てはこれだった。
「……ゴールドオーブの部屋です! あそこなら温度・湿度共に年間を通して一定で、あの部屋を知っている者も少ない。だから長い年月ワインを保管するのに最適だと思ったんです!」
ゴールドオーブの部屋? それって確か……
「床に穴空いて無くしちゃったのか?」
「……………」
プサンさんは父さんの問いかけに、ただ黙って頷いた。申し訳なさを顔一面に出して。
「で、代わりに良いワインでも買っておいたってワケ? かー使えねー神だなオイ!」
「そ、そんな事言って……あの時教えてくれても良かったじゃないですか! 私だってまさか天空城が墜落するとは夢にも思わなかったんですよ! 知ってたのなら、その事を考慮に入れてワインを託せば……はっ! ま、まさか……知ってた上でワザとワインを!?」
「おや気付きましたか、やっと……」
なんて男だ。神様を苛める為に、時空を超えて面倒な仕掛けを施すなんて。
どんだけ性格悪いんだ?
思わず引いてしまい父さんを見詰めていると、隣に座った母さんが僕等にこれまでの事を説明してくれた。
結局、父さんもプサンさんも説明してくれないという、身勝手な人種なんだ。
ティミーSIDE END
(グランバニア)
リュリュSIDE
流石神様です。考える事がイっちゃてますよね。
過去の問題を解決させる為に未来の偉人を勝手に召喚するんですから……
でも凄いのはお父さんですよね。
だってそんな身勝手な神様の信頼を一身に受けてるんですから!
絶大なる信頼ってやつですよ、これは。
だけど私のお父さんはそんな簡単な人じゃないのでぃす!
勝手に利用する様な悪い神にはお仕置き敢行しちゃうのです。
それがコレ! 『安ワイン数百年後持ってこいやコラ!』計画です。
何百年も熟成できない安ワインじゃ、ちゃんと言いつけを守ってワインを持ってきても飲めた代物じゃないです。
そうしたら『テメー神だろ。どんな物でも適切な状況にしろ
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