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僕は友達が少ない!〜ヨルノタカ〜(更新凍結中)
第五話 小鷹の妹
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た。なぜこの俺がそんなことを考えなければならないのだ?ありえない。俺が小鷹を気にかけているのはただ単に過去の恩を返すだけで…
と考えたが、やめた。そもそも小鷹のことをなんとも思っていなかったらこんな弁明じみたことを言う必要もないのだ。

ガチャリと玄関から音がし、夜空の意識が引き戻される。誰かが帰ってきたのだろう。足取りに遠慮が無い。誰であろうか?小鷹の家族構成は、聞かされていない。

「くっ〜くっくっ。我が眷属よ。今夜のおかずは………………」

「あ…えっと…お邪魔してます…」

玄関からリビングまで来たのは女の子だった。小鷹とは違いくすんだ色ではなく、美しい星奈の色に近い。背は低く、夜空の胸辺りにも届かないだろう。発育もしていないところを見ると小学生ぐらいだろうか?
だが、少女には他にも特筆すべき点があった。服装だ。少女は俗に言うゴスロリの格好をしていた。
互いに固まる。少女の方は誰じゃこのイケメンは??と、自問自答を繰り返し、夜空の方は、小鷹の…妹?いやいやあの中古女からこんな新品女が生まれるわけが、あ、別に姉から妹が生まれるわけじゃねえ。

「あれ?小鳩ちゃん、帰ってきたんだ。早いね。」

その時、二階から小鷹が降りてきた。
服装は少し大きめのパーカーにショートパンツ。それ故に下には何も履いてないように見えてしまう。
だから…夜空がほんの少し。一秒にも満たないほどの一瞬、見惚れてしまったとしても仕方ないことだろう。

「姉ちゃん………グスッ」

「ちょっ、小鳩ちゃん?どうしたの?なんで涙目なの?おい、英雄王!あんた我が家の天使に何をした!」

「なんもしてねえ??挨拶しかしてねえ??むしろそれしかしてねぇ??」

「嘘つけぇ??ウチの小鳩ちゃんは挨拶程度で泣くようなひ弱な天使じゃないわ??泣く最低ラインはチワワに吠えられた時くらいだ??」

「それ結構ライン低いぞ??あ、でもそれくらいか?」

「姉ちゃん??」

「「はいっ????」」

小鳩が叫び小鷹と夜空は気をつけをしてしまう。一体どんなことを言われるのかと二人は身を引き締めた。が、小鳩の口から放たれた言葉は予想の斜め上を行くものだった。

「遂に彼氏ができたんやね!おめでとう!」

「は?」

「おいおい…」

どうやらこの娘。小鳩は夜空と、小鷹が恋人同士に見えたのだろう。
正確に言うと、小鷹が男どころか他人を連れてくることなど小鳩の短い人生の中で生まれて初めてなのである。故に小鷹が異性を連れてくる=彼氏という式が自動的に成り立ってしまうのだ。

「えっと…小鳩ちゃん?何か勘違いしてない?お姉ちゃんはこの人と付き合ってなんか…」

「そんなこと言わへんでええよ!照れ隠しなんて!」

「おい、小鷹。お
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