マクロスF
0725話
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が欲しがりそうなフォールドパックについてのデータは大量にあるから」
「そうですか、良かった。……これであっちの方にもデータの流用が……」
何やら呟くルカ。早速とばかりに自分の考えに沈み込んでいる。
この辺はやっぱりL.A.Iの技術開発部特別顧問といったところか。
「ほら、お前等とにかく落ち着け。それよりもアクセル、バジュラの襲撃があるって話だが、本当なのか?」
「ああ、間違い無い。何しろ、バジュラのフォールドに紛れるようにしてここに来た訳だしな。コンピュータの計算でもしっかりとデフォールド先はこの近辺になっていた」
「……そうか、お前がそこまで言うのなら冗談では済まされないんだろうな」
溜息を吐き、俺の機体へと視線を向けるオズマ。
既に整備員やL.A.Iの技術者によってフォールドパックは取り外されており、お馴染みのトルネードパックを装着済みである。
……さすがに動きが早いな。まぁ、L.A.I側としてはフォールドパックのデータ収集が主な目的なんだろうが。
そう思ったその時、クォーター艦内にアラームが鳴り響く。
『前方にデフォールド反応。アクセル少尉からの情報通り、バジュラと思われます。全機出撃準備をお願いします』
同時に、ラムからの放送にスカル小隊や整備員、L.A.Iの技術者達の足が慌ただしくなる。
それを見ながら、トルネードパック装備となった俺の機体へと向かうと、先程から一言も発していなかったシェリルの姿が。
「……アクセル、ガリア4からあたしを助けてくれてありがとう。それと、死なないでね」
その言葉と共に、頬に触れる柔らかな唇の感触。
それを見ていた周囲の者達が唖然として俺へと視線を向けている。
……まぁ、無理も無い。頬とは言っても、、銀河の妖精のキスシーンなのだから。
「いい、絶対に死んじゃ駄目だからね!」
頬を赤くし、そう叫んで格納庫から走って行くシェリル。その後ろ姿を見送り、更には囃し立ててくるミハエルを始めとした奴等の声を聞きながらコックピットへと乗り込む。
尚、格納庫ではミハエルや整備員達がオズマに怒鳴られていた。ざまあみろ。後でクランに在る事無い事……いや、無い事無い事吹き込んでやる。
そう決意し、コックピットで機体の状態をチェックしていると、ふと何かが無重力に漂ってEX-ギアのバイザーへと当たる。
何気なくそれを手に取り……思わず息を呑む。
そう、それはグレイスがシェリルに渡していた薬。効き目の強さから俺が疑問を抱いた代物だった。
……いや、グレイスが死んだ以上はこの薬を調べても意味は無いか。
溜息を吐き、取りあえず空間倉庫の中に薬を収納し、出撃されるまでの時間を待つ。
それから数分、結局反応弾の使
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