マクロスF
0725話
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するぞ。シェリル、何があっても大丈夫なようにしっかり掴まっておけ!」
「ええ!」
シェリルが頷いたその瞬間、VF-25Sはフォールド空間を抜けてデフォールドする。そう、フロンティア船団からそれ程離れていない位置、それも進行方向に。
「マクロス・クォーター、聞こえているか。こちらスカル4、アクセル・アルマー少尉だ。聞こえていたら至急応答を頼む」
周囲を確認しつつも、フロンティア船団の一番先頭にいるマクロス・クォーターへと通信を送る。
PMCであるS.M.Sがこの位置にいるのは不幸中の幸いだったな。
『こちらデルタ1。スカル4、アクセル少尉ですか?』
数秒のタイムラグの後、戻って来る通信。この声は確かラム・ホアだったか。
『アクセル少尉、何故ここに? 確かガリア4での反乱に巻き込まれたと』
「ああ、だが話は後だ。すぐに新統合軍に迎撃の準備をするように伝えてくれ。S.M.Sも同様だ。バジュラ艦が来るぞ。それもとんでもない量が」
『アクセル少尉、それは事実かね?』
ラムに代わり、ジェフリーが通信に出る。人を介していては間に合わないと思ったのだろう。この辺、長年軍人をやってきただけの事はあるな。
「そうだ。ガリア4にバジュラが潜んでいた。で、そのバジュラがフォールドでこっちに向かっている。俺は幸いフォールドパックがあったおかげで奴等よりも先回り出来たが、すぐに追ってくるぞ」
『……了解した。すぐにフロンティア政府と新統合軍に連絡をする。S.M.Sも全機出撃用意。アクセル少尉、君もフォールドパックでは戦闘がしにくいだろう。いつものトルネードパックを用意しておくから、すぐクォーターに着艦したまえ』
「了解した。それと、俺の機体にはシェリル・ノームが同乗している。取りあえずクォーターに避難させたいんだが?」
『勿論構わない。すぐに手配をしよう』
「それともう1つ。こっちを先に言うべきだったな。今回の敵は、バジュラ艦が大量に存在している。更に女王級ともいえるようなバジュラが乗っている超大型のバジュラ艦もいる。まともな武装ではちょっと勝ち目が無いだろう。反応弾の使用を上に申し入れて欲しい」
『……』
さすがにそれは即答出来なかったのだろう。これまでとは違って沈黙が帰ってくる。
だが、バジュラにガリア4を破壊するような疑似ブラックホールを作り出すという攻撃手段があると判明した以上、先制攻撃で反応弾を撃ち込むというのがベストだ。
機首をマクロス・クォーターへと向けて移動しながら、ジェフリーへと通信を送る。
「重ねて告げる。ガリア4はバジュラが生み出したと思われる疑似ブラックホールによって消滅した。残っていたとしても、それはかつてガリア4と呼ばれていた残骸だけだろう。故に、そのような手段
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