第七十三話 Recycle Center
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らない高級なパーツが紛れてることもある。例えばこの装甲の破片とかな」
ルナが取り出したのはオリハルコンの次に硬いと言われているセラミカルチタン合金の装甲の破片である。
レイヤー「…それにこれは寒冷地仕様の大型メカニロイドに使われるパーツです。確かにジャンク屋の方達や金儲けを企む盗人達にはこのリサイクル研究所は宝の宝物庫でしょう」
パーツを手に取りながらレイヤーも肯定する。
ゼロ「そうか…とにかく急ぐぞ。最深部はすぐそこだ。油断するな、何が待っているか分からん」
扉の向こう。
部屋には先客がいた。
紫の金属で造られ、鋭い目をした鮫型レプリロイド。
蛇のような鋭く、狡猾な瞳でゼロ、ルナ、レイヤーを迎え入れた。
ゼロ「戦闘型レプリロイド…強敵だな。ルナ、レイヤーを頼んだぞ」
ルナ「了解。久しぶりにうんと暴れてきな」
レイヤー「先輩…お気をつけて」
ゼロは謎のレプリロイドと対峙するとリコイルロッドを構える。
「ひっひっひ、死に損ないが何の用だ?」
ゼロ「ここに現れるという俺の亡霊とやらを調べに来た。お前こそ何をしている?」
レプリロイドは嫌らしい笑い声を立てて答える。
「DNAデータが欲しいんだよ!!素晴らしいDNAが!!でもよ、あんたのDNAデータはもう要らねえんだよ」
ゼロ「(もう要らない…?以前は必要だったということか…?何のために?それに“もう必要ない”とは…?)」
疑問に思う。
同時に腹ただしい気持ちになった。
勝手にデータを盗まれることに関して苛立ちを感じていた。
ゼロ「お前に渡すデータなど1ビットもない」
「じゃあ、丸ごと潰すしかねえか?」
笑みを零してレプリロイドは突っ込んで来た。
「死ねやあああああ!!」
錨の先端がゼロに迫る。
レイヤー「危ない!!」
ルナ「大丈夫、ゼロを信じな」
ゼロは寸前でかわし、レプリロイドの鳩尾にチャージしたリコイルロッドの一撃を喰らわせる。
「ぐあっ!?」
ゼロ「この程度か?」
ゼロには余裕があった。
武器を振る姿も美しく、舞っているかのよう。
部屋の隅で見つめるレイヤーにはそう見えた。
彼女が見惚れている間にゼロはリコイルロッドを主軸とした戦いで相手の体力を容赦なく奪う。
「ぐっ…この程度で済むわけねえだろ!?」
レプリロイドは気勢のいい声を発し、謎のレプリロイドを呼び寄せた。
カメレオンの姿をした青白いレプリロイド。
ゼロは以前見たことがある。
ゼロ「カメリーオか…亡霊を呼び出したか…」
それはシグマが初めて反乱を起こした時、シグマに従ったレプリロイドだ。
レンジャー部隊に属し、トリッキーな攻撃を仕掛ける強敵である。
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