第七十三話 Recycle Center
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ねえの?」
ゼロ「その前に訓練生が何故こんな所にいる?」
今のイレギュラーハンターは訓練生の力も借りなければならない程弱体化しているのか?
レイヤー「あなたの亡霊…それからレプリロイドに起こった異変を調べるためです。今ではイレギュラーハンターも激減しており、私のような非戦闘員も出撃します」
彼女の話によれば、最近レプリロイドが狂い出す現象がここらで頻発しているらしい。
突然混乱したり、酷い時には暴走を始めたり、自らをデリートしてしまうこともある。
ルナ「どうやらビンゴだったようだな」
ゼロ「そのようだ。とにかくここは危険だ。プレスマシンが稼動しているしな。死なないうちにとっとと帰った方がいい」
レイヤー「私なら大丈夫です。訓練生ですがオペレーターとして施設の内部は把握済みですし、このレイピアで戦うことも出来る」
ゼロ「そういう考えが死を招く。俺は自分の力を過信して死んでいったハンターを山ほど見てきた。」
ゼロは先輩としてハンターとして鋭い調子で言った。
レイヤー「ではあなたは帰らないのですか?」
ゼロ「俺は…そんな死線を潜り抜けてきたハンターだ」
ルナ「それこそ過信じゃね?…痛え!?」
ツッコミを入れたためにゼロから頭に拳骨を喰らい、しゃがみ込む。
レイヤー「だ、大丈夫ですか…?」
ルナ「おう…」
レイヤー「とにかく私も参ります。危険だと判断したらすぐに帰りますから」
ゼロ「…仕方ないな」
事実、レイヤーはよくやった。
施設の奥。
プレスマシンとベルトコンベアが本格的に稼動していなかったせいもあるだろうが、彼女はゼロとルナに遅れることなくついて来ている。
息も荒く苦しそうではあるが、本来ならレイヤーは非武装タイプのレプリロイドであることを考えれば戦闘型レプリロイドの中でもトップクラスであるゼロとルナについて来れるのは大したものだ。
ルナ「ゼロ、結構やるな彼女」
ゼロ「ああ、大したものだ」
ルナもゼロもレイヤーの実力を高く評価する。
ゼロ「それにしてもここの管轄はどこの穀潰しだ。スクラップの処理を怠りやがって……」
周りに散乱しているスクラップの山を見遣りながら吐き捨てるゼロ。
そこには金銀財宝など見当たらず、一面にガラクタの敷き詰められた空間が広がっていた。
そのガラクタこそ盗人が求める金銀財宝の正体なのだが、ジャンク屋でもないし研究者でもないゼロは何ら価値を見いだせなかった。
ルナ「いや、このスクラップこそが宝の山なんだよ。スクラップから取れるパーツの中には滅多に手に入
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