カトロスサイド
2305/12/31 「敗散」
[8]前話 [1]後書き [2]次話
十二時。
自分の部屋に居た。
何処かから大きな声が聞こえた。
『ゲームオーバー!!』
その次に爆音が聞こえた。
ここのフロアが停電になった。
「……」
何となくわかった。
多分、彼らの機械だけの世界を創りはじめたんだ。
今、まさに。
十五時。
部屋の外で何かが壊れる音がなっていた。
外に出て見ることにしてみた。
機械都市の廊下は他のロボットの腕とかがあった。
多分、反抗したロボを壊していったんだろう。
地上は、地下より酷かった。
目の前で倒れて動かない人間が居た。
まだいる。
一人、二人三人四人五人……
もっといる。
二十六、二十七、二十八、二十九……
街灯モニターは画面に『GAME OVER !!』と表示していた。
空には飛行船が飛んでいた。
雲も飛んでいた。
人も飛んでいた。
いや、落ちてきた。
一体どうしてこんなことになったのだろう。
量産ロボット。
メール?ウイルス?
それとも興味?
多分どれでもない。
でも答えは何処かにヒントを残していたはずなんだ。
わからないだろう。
俺には。
さて、どうしようか。
自我を亡くす前に飛んでみようか。
どうせそう簡単に死なせてはくれないが、
何度も落ちればいつかきっとそうだろう。
今目の前にいる人のように。
[8]前話 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ