第二部『The OMEN 〜魔神降臨!大導師、マスターテリオン登場だゾ!〜』
第7話「ライバルとの初戦闘は、大体が負けイベント」
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
「呼ぶっつったってどうすりゃいいんだ?あれ、格納庫の中にあるんじゃないの?」
「その点に関しては大丈夫だ。昨日使用した時システムは掌握しておいたからの。座標を特定させれば『召喚』の理屈を応用して呼び出せる」
「成る程・・・。またアレに乗る事なんて思ってなかったが・・・仕方ねぇな」
アルと会話を交わし、オラは立ち上がる。そして、オラの頭に再び何かが入ってきた。・・・これはっ?
「召喚の口上だ。それを唱えればデモンベインを召喚できる!行くぞ!神之介!!!」
「ぶ、ラジャー!・・・憎悪の空より来たりて・・・」
天に右手を掲げオラは召喚の句を唱える。
「正しき怒りを胸に・・・我等は魔を断つ剣を執る!」
右手が輝くと同時に天空に巨大な魔方陣が現れた。『0』から『1』へと魔方陣からデモンベインが現れようとしている。
「汝!無垢なる刃・・・デモンベインッ!!!」
唱え終えた次の瞬間、デモンベインが現れオラは光の粒子となって、デモンベインへと吸い込まれた。
「準備・・・完了っと」
目を開ければ昨日と同じくデモンベインを操縦する為の空間にオラは立っていた。さっきは、ぶっ倒すといきまいていたが・・・いざ、やるとなると少し気が引ける。・・・何てったって、あの破壊ロボを屠った力を魔術師とはいえ生身の人間に向けるのだから。
「神之介、分かっていると思うが手加減をしようと思うなよ。奴はそういう次元ではない」
前方のシートにいるアルは振り返りもせずそう言う。分かってはいるんだが・・・やっぱりなぁ・・・。
「ふっ、呼んだか。それでいい、楽しめそうだ」
一方のマスターテリオンは、すぐ近くのビルの一番上に立っていた。涼しげに構えもせず悠々と立っている。・・・まだケツから血が垂れているが・・・。巨大ロボで生身の人間をドつくのはやっぱり、気が引けるゾ。だが!
「色々迷ったけど・・・、呼んじまったモンは仕方ないな。行くぞ!マスターテリオン!!!」
もうデモンベインを呼んだのでやるしかない・・・。オラは吠え、デモンベインを走らせる。・・・そして拳を振り上げ、マスターテリオンにぶち当てた!だがッ!
「踏み込みが足りんな」
「ま・・・マジかよ・・・」
マスターテリオンはそれをいとも簡単に片腕一つで受け止めていた。パッとデモンベインの拳から手を放し、拳を握りながら続ける。
「腰の入った突きはこうやってやるものだ」
そういって飛び上がり、デモンベインに迫ると、握った拳を叩きつける。
「ぬおおおおおおおおっ!!!?」
「くうっ!?」
咄嗟にガードをするも、デモンベインは大きく後退してしまう。先ほどまでいた場所から現在いる足元まで長く伸びた二本の巨大な線がマスターテリオンの拳の威力を物語っていた。
「ぐ・・・腕がビリビリ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ