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SAOもう一人の聖騎士
露見する悪意その二

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「ラァァァ!」

キリトが雄叫びを上げながら騎士共に突貫する。奴等の数はもう百を越えていた。

「いやはや、俺の事忘れてるな」

キリトと天蓋の距離、約五メートル、そこで、キリトは騎士に囲まれ、四散してしまった。仕方無い、やってやろう

キリトサイド

辛かった。否、惨めだった。惨めで卑小だった。彼女の手はもう俺には届かない・・・蘇生猶予時間終了寸前、

「諦めるな!キリト!」

クラディールが上昇してくる、あれ?何か変だ・・・

「邪魔だ騎士共ぉ!」

解った。奴は二本剣を持っているのだ、二刀流かと思ったが違う。左手に握るのは短剣だ

「砕け散れ!」

右手の長剣が龍の顎のようなギザギザの軌跡を描く、英雄剣八連撃技、<ワイバーン・バイト>。左手の短剣が、八角形の対角線を引くように振るわれる。滅殺剣八連撃技<ドートレス・ハウリング>。

「一旦退くぞ、キリト!」

俺を抱え上げると、入り口に向かい急降下する。騎士の大剣がクラディールの背中に届く寸前、俺達はドームから脱出した。
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