第七十二話 Revival
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もその様子だとそうじゃないみたいだね」
ゼロ「無理だ…俺にはロボット破壊プログラムがある……俺が生きていればまた血塗られた歴史が繰り返されるんだ…」
「卑屈だなあ…実は君のボディはそのロボット破壊プログラムが搭載されてないコピーボディなんだよね」
ゼロ「っ!!」
「どういう意味か分かる?」
女神が言わんとすることの結論に至って、ゼロは息を呑んだ。
震える息を吐き出すと、動力炉が音を立てたような気がした。
「君はもうあの男の介入に苦しむことはないし、シグマのようなイレギュラーを生み出す元凶にはならない」
ゼロ「本当…なのか……?」
「うん、本当ならオリジナル・ボディから外した方がいいんだろうけど私の力を持ってしても出来なかった。だからオリジナル・ボディは封印して、コピーボディを造ってみました」
ゼロを造った男が作り出したロボット破壊プログラムは神の力の領域をも超える技術だとゼロに告げた。
ゼロ「…………」
「コピーボディはオリジナル・ボディの大抵の機能を受け継いでいるけど、その代わり、ロボット破壊プログラムを取り除いたことで君のウィルスに対する耐性は大きく下がるよ。シグマウィルスを浴びてもパワーアップも回復も再生もしないしダメージを受けるだけだから。コピーボディなんだから当然だけど」
ゼロ「構わない…寧ろそれでいい」
ウィルスを浴びてパワーアップしてイレギュラー化する恐怖を味わうくらいなら、そちらの方がずっといい。
ゼロ「………」
「行くの?」
ゼロ「ああ、俺はイレギュラーハンター。そろそろ戻らないといけない。仕事も溜まっているだろうからな」
「ストップ。今の状態でハンターベースに向かうのは危険過ぎるよ?」
ゼロ「何故だ?」
「今世界中でナイトメア現象ってのが起こっててね。君の姿をしたナイトメアが現れたの。」
ゼロ「ナイトメア?」
「シグマウィルスの亜種と言えばいいのかな?レプリロイドに寄生するタイプでレプリロイドに悪夢を見せて狂わせる悪趣味なウィルス。」
ゼロ「誰の仕業だ?」
「それを聞いてどうするの?」
ゼロ「何?」
「確かに私は君を復活させて、ロボット破壊プログラムも封印した。けどそれは君がこの世界に必要だから。」
ゼロ「………」
「いざとなったら神様がいるなんて思っちゃ駄目。この世界は、この世界を生きる君達が守らなきゃいけないの」
厳しく言う女神の言葉にゼロは俯いた。
確かに彼女の言う通りだ。
神がいるからと言ってそれに甘えていてはただの堕落だ。
この世界はこの世界に生きる自分達が守らなければならないのだ。
ゼロ「すまない、今のは忘れてくれ」
「頑張れゼロ君。ここから
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