第七十二話 Revival
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にゼロは辺りを見回す。
ゼロ「これは…」
信じられないものを目の当たりにしたゼロは目を見開いている。
ここはさっきの映像で映っていた場所だ。
ゼロ「あなたは一体…」
「だから女神だって…立ち話もなんだし、中でしようか」
更に指を鳴らすと、建物が現れた。
ゼロ「………」
あまりにも有り得ない現象にゼロは目を見開きながら建物を見上げる。
「さあ、中に入って、居心地は保障するから」
女神に促されたゼロは建物内部に入る。
「はい、ゼロ君。ミルクティーだけどいいかな?」
ゼロ「あ、ああ…」
テーブルにミルクティーのカップが2つ現れる。
「そうそう、ゼロ君。君の体内にあったロボット破壊プログラムなんだけど…」
ゼロ「!?何故それを…」
何故自分の体内にあるロボット破壊プログラムの存在を知っているのだとゼロは驚愕したような表情を女神に向ける。
「だから私は女神なんだよ?ロボット破壊プログラムの存在を知ることなんて造作もありませーん」
その態度が女神と見られない原因だと彼女は気づいているのだろうか?
ゼロ「あんたが本当に女神なら…何故俺を助けた?俺は…俺は世界を狂わせたんだぞ……」
「確かにね、でも正確に言えばロボット破壊プログラムを君に搭載した君の父親のせいだよ。」
ゼロ「………」
「ゼロ君、君はまだ死んでは駄目、エックス君達が君の帰りを信じて待っているんだから」
ゼロ「エックス…達が……」
「ねえ?ゼロ君、君はどうしたいの?生きたいの?生きたくないの?自分の罪から逃れたいから今必死になって戦っているエックス君達を見捨てて逃げるの?君の帰りを信じて待っているアイリスちゃんも約束を破って見捨てるの?」
それが耳に届いた途端、思考よりも先に勝手に身体が動いていた。
一歩踏み出した動きは完全に戦闘用レプリロイドのそれで、瞬きの間に間合いを詰めながら、右腕で女神の胸倉を掴んだ。
先ほどまで暗く沈んでいた蒼い双眸が、煮詰まった怒りに染まってギラギラと発光していた。
ゼロ「ふざけるなよ…!!俺だっていられる物ならエックス達と共にいたい…!!そしてアイリスとの約束を守ってやりたい…!!俺は…あいつらと一緒に生きたいんだよ!!!!」
「なーんだ。やっぱりそれが本音なんじゃない」
感情の赴くまま言ってしまってから、ゼロは急に頭の芯が冷えるのを感じた。
心の奥底に必死に押し込んでいたまだ生きていたいと思う気持ちが蘇って、力無く右腕を下ろす。
「生きる意志すら無くしたのかと思ってたよ。で
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