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妖精の義兄妹のありきたりな日常
嵐の水泳大会
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は体中をヌメヌメの体液でコーティングされている巨大ダコを睨む。
それを感じ取ったのか巨大ダコはウェンディを締め付けている足に力を入れた。

ググッ

「うっ…あ…。」
「ウェンディ!!!」
「火竜の、」
「!!!」
タクヤの頭上からナツが巨大ダコに攻撃を仕掛けようとしていた。
「鉄拳!!!」

ヌルン

「ありっ?」

ザッブゥン

タクヤ同様打撃系の攻撃が無効化されナツはそのまま湖の中に落ちていった。
「何やってんだよ!!」
「いや、焼いたらどうかと、」
「打撃は奴には効かねぇんだよ!!!さっき見てたろ!!!」
タクヤは湖から出てきたナツに怒鳴り散らした。
「それなら先に言えっての!!!」
「逆ギレかよ!!!大体焼くったて発想どっから…。」
「…あ?どうしたんだよ。」
タクヤは何かをぶつぶつと小声で言っていた。そして、
「…そうか、それだ!!!焼けばいいんだよ!!!」
タクヤはナツの肩を掴んでそう叫んだ。
「は?食うのか。」
「いいか、ナツ。お前に頼みがある。」
「?」
ナツはタクヤが何を言っているのか分からなかった。





















「くそっ!どんどん沖の方へ行っちまうぞ!!!」
「全員、巨大ダコの動きを止めるんだ!!!」
エルザたちは巨大ダコの動きを止めるために攻撃を仕掛けるが、
ウェンディが捕まっているため上手く魔法を使えないでいた。
「くっ、このままでは…!!」
その時だ。
「火竜の咆哮!!!!」

ゴォォォォ

ナツは巨大ダコの背中に回り込み、炎のブレスを巨大ダコにぶつけた。
「~~~~~~~~~!!!?」
巨大ダコは奇声を上げている。ナツの炎が効いているのだ。
「もっとだ!!!全身に炎をぶつけろ!!!!」
ナツはタクヤの指示通り巨大ダコの全身に炎を浴びせた。
ウェンディは辺りの温度が上がったおかげで気を取り戻した。
「暑い…。ナツさん?」
「ウェンディ!待っててね!今助けるから!!!」
ハッピーはウェンディが気がついたのを確認してから声をかけた。
「助けるって…、って何これ!!?」
ウェンディは自分がおかれている状況を把握できていない。
「ひぃぃっ!!?」
「ウェンディ!!!」
「お兄ちゃん!!!」
「待ってろよ!!!すぐにそっからたすけてやるからな…!!!!」
タクヤは巨大ダコを倒すため、いつでも攻撃できるように待機していた。
「お兄ちゃん…。」
ウェンディは半泣きになりながらタクヤの名前を呟く。
「これでヌルヌルはなくなったぞ!!!」
ナツは巨大ダコの体を焼いて体液を蒸発させたのだ。
「ジュビア!!!頼む!!!」
「はい!!!超水流拘束!!!!」

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