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妖精の義兄妹のありきたりな日常
嵐の水泳大会
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束に捕まってしまった。
これで優勝は決まったとジュビアは心の中でガッツポーズをした。
(「見てますか、グレイ様?ジュビアは優勝しましたよ!!」)

すぅぅ


「え?」
異変に気づいたジュビアは水流拘束の中に閉じ込められていたタクヤに視線を戻した。
すると、そこには水流拘束を飲んでいるタクヤの姿があった。
「水の滅竜魔導士に水で対抗するなんて笑っちまうぜ!!」
「ジュビアの水流拘束を飲んで…!!」
そして、全てを飲みきったタクヤが笑った。
「飲んだら力が湧いてきた!!!」
タクヤは全身を水で纏い、ラストスパートをかけた。
「水竜の尖角!!!!」

ザッブゥゥゥゥン

「きゃあぁぁぁっ。」
ジュビアはあまりの威力に水中から空に揚げられ、失格となった。
そして、






「優勝はタクヤーー!!!!」
「っしゃァァァァァァっ!!!!」
タクヤはそのまま突っ込んできて、ゴールテープをちぎったのだった。
「優勝おめでとうございます!!!」
「ま、当然ね。」
「おめでとー。」
エマとシャルル、ハッピーがタクヤの優勝に祝いの言葉をかけた。
「さんきゅな、三人とも!!」
「優勝おめでとう、タクヤ!!」
「ありがとう、ミラさん。」
「優勝者はみんなが帰ってくるまでコッチで休んでて。」
タクヤはミラジェーンが指で示した簡易テントで休むように言われた。
たしかに、さすがに魔力が無くなってきたところだ。タクヤは素直にテントで休む事にした。
(「疲れたし、ちょっと寝るか…。」)
タクヤはそのまま寝る事にしたのだった。






















ザワザワ ザワザワ

「ん…。」
タクヤは小一時間ぐらい寝ていたが、外が騒がしいせいで目を覚ました。
「なんだ…?」
タクヤはテントから出るとそこには出場者が帰ってきていた。
だが、その顔には泳ぎきった達成感ではなく、不安感を漂わせた顔をしていた。
「なんかあったのか?」
「おぉ、タクヤ。」
タクヤはちょうど近くにいたグレイに事情を聞いた。
「それが、ウェンディの姿がどこにもないんだよ。」
「は?なんでだよ!!?」
「だから、今みんなで探してんだよ。もしかしたら…。」
グレイは最後の言葉を言い終わり前にタクヤは姿を消していた。
「ウェンディー!!!どこだァー!!!返事しろー!!!」
タクヤはウェンディの名前を叫ぶが、返事は返ってこなかった。
「タクヤー。」
「エマ!!シャルル!!ハッピー!!ウェンディは?」
「辺りを探してきたんですが、」
「どこにもいなかったんだ。」
エマとハッピーの捜索にも進展はなかったようだ。
「そんな…。」
「まさか、まだ湖
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