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妖精の義兄妹のありきたりな日常
嵐の水泳大会
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、2位はジュビア、3位はジェット。ここまでは予想通りだ。
ルーシィとウェンディのいる地点には誰もいない。つまり、この二人が今最下位争いをしているという事だ。
「ウェンディ、先に行ってて。あたしは少し休んでから行くから。」
「そうですか…?じゃあ、先に行ってますね。」
そう言ってウェンディはルーシィを置いて先を急いだ。
「はぁー、こんな時に使える星霊なんていたかなー。」
ルーシィは鍵の入ったホルダーを漁る。
「んー…。バルゴじゃダメだし、ロキもダメ、やっぱり水と言ったら、」
ルーシィはホルダーの中から一つの金色に輝く鍵を取り出した。
「開け!!!宝瓶宮の扉!!!」












「アクエリアス!!!!」

ボゥン

「…ちっ。」
「アンタ!!!またチッ、て言ったかしらー!!!!」
「で、何のようだ。用件をはやく言え。」
「ってスルーですか…。」
アクエリアスはルーシィを無視して話を淡々と進める。
「あたしを担いで泳いでくれない?」
「あぁんっ!!?」
アクエリアスはすごい形相でルーシィを睨み付けた。ルーシィもその顔がとてつもなく怖かった。
「何か?私がアンタの足になれって言ってんのか?おっ?」
「いや…、そんなつもりは全くないんですけど…。」
ルーシィは半泣きになりながらアクエリアスを宥めた。
「お願いします!!!」
「っち…、仕方ないね。そのかわりに死んでも知らないから。」
アクエリアスが了承してくれたため、早速アクエリアスのは背中に乗った。
「じゃあ、行くよ…!!!」
「お、お手柔らかにお願いします…。」
今になってルーシィはアクエリアスに頼んだ事を間違ったと思ってしまった。

ザッブゥゥゥゥン

「おりゃぁぁぁぁぁっ!!!!!」
「きゃあぁぁぁぁぁあっ!!!!」
アクエリアスは雄叫びを、ルーシィは叫び声を上げながら湖を駆けた。
次々と出場者をごぼう抜きしていき、ついでに水泳不能にしていった。

ザッブゥゥゥゥン

「ルーシィさん?」
息つく暇もなくルーシィはウェンディの横を通りすぎていった。
「ちょ、あ、あたし、死んじゃうってェーーっ!!!!」
ルーシィは激しい動きに耐えているだけでやっとの状態だ。だが、アクエリアスにはそんな事はお構いなしだ。
さらにスピードを上げ、一気に上位陣の仲間入りを果たした。

ポイ

「ぎゃふっ。」
アクエリアスは4q地点まで来て、ルーシィを放り投げた。
「ちょっと!!!何すんのよー!!!」
「そろそろスコーピオンとデートだ。3日は呼ぶな。分かったな?」

ボゥン

「…なんて勝手なのかしら。でも、結構距離は稼げたわ!!もうひとふんばりよ!!!」
そう言ってルーシィは先を急いだ。

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