嵐の水泳大会
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尚、魔法の使用は自由!!!ただし、体が湖から出れば、即失格とする!!!」
「5qって、どんだけでけぇ湖だよ。」
タクヤは湖を見てみたが水平線が広がるばかりで向こう岸が全く見えなかった。
初めてこれを見たら海と勘違いしてしまうだろう。
「グレイ様!!!見ててくださいね!!!ジュビア、グレイ様のために必ず優勝してみせます!!!」
「いや、オレも出るんだけど。」
「そうはいかないぜ、ジュビア!!!」
ジュビアの優勝宣言に割り込んで来たのはタクヤだった。
「優勝はオレがもらうぜ!!!」
「タクヤ君…!!!いいえ、優勝はジュビアです!!!!」
共に水の魔法の使い手である二人の間で激しい火花が散らされていた。
「おもしれー!!!!ぜってぇ優勝してやるァ!!!!」
タクヤとジュビアに刺激され、みんなも緊張感を走らせた。
「じゃあ、10分後に始めるからちゃんと準備運動しておくのよー!!。」
タクヤは念入りに準備運動とストレッチをやる。万が一、足でもつってしまったら優勝出来ないからだ。
タクヤが最も警戒しているのはジュビアとジェットだった。
ジュビアは水の魔法を使えば相当手強くなる。ジェットは神速“ハイスピード”という魔法を使ってくる。
この魔法は自らのスピードを上げる魔法で、レース等の種目では絶大な能力を発揮するのだ。
(「たぶん、ジェットからの攻撃はねぇハズだ。やっぱり苦戦するのはジュビアだろーな…。」)
「お兄ちゃん。」
ストレッチをやっていたタクヤの所へウェンディとシャルル、エマがやって来た。
「あれ?ウェンディは大会に出ねぇのか?」
「ううん。大会には出るけど今はシャルルとエマと一緒に運営のお手伝いをやってたから。」
「私たちは出てもみんなには勝てませんからねー。」
エマが笑いながらタクヤに言った。
「そうか。見てろよ!!ぜってぇ優勝してやるからよ!!!」
「うん…。でも、無理はしないでね…。」
「おう!!!」
「はーい!!!それじゃあ、みんなー。用意はいい?」
「「おぉぉぉぉ!!!!」」
「それじゃあ、いきまーす!!!」
ミラジェーンの掛け声と同時に出場者は一斉に構えた。
「よーい…、」
緊張感はMAXに達していたその時、
「あー、それとビリには罰ゲームが待っとるから楽しみにしておれー。」
「「えっ?」」
「ドン!!!!」
パァン
空気を弾く音がした時にはほとんどの出場者はスタートを出遅れた。ごく一部を除いて。
ザバァァァァァン
「アクアジェット!!!!」
タクヤは体を水で覆い、水の弾となって一直線にフ
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