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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
32 不安定な信頼関係
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くんだ」
「ヒナリか!?一体何があった!?」

彩斗はヘルメットバイザーを付け直し、再びスターダストとなると声色も変えた。
そして自分の後ろに寝かせていたメリーを見せた。
シドウにとってはそれでこそ数年ぶりの再開となる。
しかし彼女もまたシドウからすれば、大きく変わっていた。
髪はショートからロングで緑色を帯び、雰囲気も彩斗に近いものへと変わっていた。

「高垣美緒、Valkyrieの1人にダークチップを射ち込まれた。Valkyrieのダークチップはネットナビだけでなく人間にも悪影響を与える。ヒナは多分、あと1時間も持たない」
「!?ダークチップだと...しかも人間にも...早く病院に!」
「病院なんかで治せるわけないだろ!?それにWAXAに保護でもされてみろ!?この娘には何の罪も無いのにディーラーの人間というだけで辛い仕打ちを受けるに決まってる!!」
「それは...じゃあどうしろってんだ!?」

「救えるのは僕らだけだ!お前に出来るのは僕の言う通りにすることだけだ!!」

スターダストを声を荒らげた。
その気迫に押されていたが、”僕ら”と言ったところを聞き逃さなかった。
倉庫の外では銃撃の音と悲鳴が聞こえる。
そんな中、シドウは決断した。
青のバイザー越しの彩斗の目から伝わる凄まじい殺気と焦り、そうして倒れ時折苦しそうに呼吸するメリーを見て、何か負い目のようなものを感じた。
間違いなく2人は自分のことを恨んでいると彩斗のようにシンクロが出来ずとも分かる。
理由はどうあれ自分は裏切り者で2人を傷つけてしまったのは間違いない。

「...分かった」

間違いだったとは思わないが、罪の意識から自然と口を開いた。
しかしスターダストはそうするしかシドウには選択肢が無いと分かっていたかのように驚きを示さなかった。
それどころかその返事から1秒もしないうちに言葉を発した。

「1つ質問。どうしてこのタイミングで突入した?どう考えても作戦ミスだ!WAXAはいつからここまで無能になった!?」
「新しい隊長様がえらく無能なんだ!人質が死んでも、最初からValkyrieに殺されていたことにすると。どうも警察と仲が良いらしい!それにこの不自然な作戦から察するに、この学校も普通じゃない...」
「そうだ。地下には政府関係の機関のためのレンタルサーバーがある。完全なるクローズドネットワーク、外部からの侵入を寄せ付けず、そしてこの学校の人間さえも企業が自身で設定したセキュリティで中を除くことの出来ない」
「政府がらみ...そういうことか...」

シドウは納得する。
当然、警察なら政府の秘密を隠そうとする立場だ。
WAXAのような海外に本部を持つある種のスパイ組織に介入されるのは避けたい状況だ。
そしてスター
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