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ロックマンX〜朱の戦士〜
第七十一話 Speech
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ドが危険なエリアに向かっているかもしれない。見つけたら保護してくれ」

咳ばらいをしながらばつが悪そうな総監。
だが暫し沈黙すればいつもの、精悍で冷静沈着な指揮官の顔に変わっていた。

シグナス「ナイトメア…危険が伴う任務になりそうだが、正体を突き止め、被害を最小限に抑えなければならない!!アイゾックが言っていたように、これ以上レプリロイドを失うことは許されないからな…」

総監は天を仰ぎながら戦士達が無事にミッションを達成することを切に願った。




































〜食い物の怨みは恐ろしい〜

ルイン「ね、ねえエックス……」

エックス「ん?どうしたんだルイン?」

ミッションに向かう前に話し掛けてきたルインにエックスは首を傾げた。

ルイン「も、もしアイゾックの言っていたように、ナイトメアがゼロの亡霊なら…前に私がゼロが買い置きしておいた取って置きのフルーツケーキをこっそり食べちゃったのがゼロにバレて亡霊として化けて出たのかな!?」

エイリア「……それはないと思うけど…」

アイリス「ルイン…あなたはゼロをどんな目で見ているの?」

呆れたようにルインを見遣るが、ルインは顔を真っ青にしている。

ルイン「分からないよ!!食べ物の怨みは恐ろしいもん!!も、もしそうならどうしよう…ケーキの包装とかはホーネックのデスクに隠したのに!!」

ホーネック「あれルイン副隊長の仕業だったんですか!?俺は濡れ衣着せられてモズのはやにえになりかけたんですが!?」

































ゼロ『ホーネック!!お前、俺が買い置きしておいたケーキを食ったな!?』

ホーネック『え?何のことですか?』

ゼロ『とぼけるな!!お前の部屋からこれが出て来たぞ!!』

ゼロがホーネックに突き付けるのはケーキに必ずついて来るビニールのアレ。

ホーネック『え、ええ!?お、俺じゃありませんよ!!』

ゼロ『問答無用だ!!モズのはやにえにしてやる!!』

ホーネック『ぎゃあああああ!!?』


































ルイン「えっと…ごめんねホーネック」

ホーネック「はい…(涙)」

話を聞いた全員が思う。
食い物の怨みは恐ろしいと。
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