第二部『The OMEN 〜魔神降臨!大導師、マスターテリオン登場だゾ!〜』
第6話「誤解を招く言い方と変な妄想は程ほどに」
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!ミスカトニック大学に寄付して平和な世界作りに貢献させてやろうかァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!?」
「わー、しんのすけが怒ったー」
「きゃー、汚されるー。助けてママー」
「てめぇ等ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
アルって言う異分子はいたけど、オラがいて、ライカさんがいて、がきんちょ達がいて・・・何も変わらない平穏な日々。いつもの暮らし、オラが大好きないつもの平穏の日々だった。
・・・そう、黄昏とともにアイツが現れるまでは。
コツン・・・コツン・・・。
「ッ!!?」
教会の外から聞こえる靴音にオラはえもいわれぬ程の悪寒に晒された。まるで、北極に全裸で放り出されたようなそんな感覚が、なんとも致命的で名伏しがたい絶望と共にオラの体を覆っていく。そして・・・、
ギィィィィィィィィィィィィ・・・。
ドアが開くと共に、その絶望は現れた。・・・それは少年だった。美しい黄金の髪、そして黄金の瞳を持つ少年。誰もがそいつを見つめていた。目をそらす事は出来ない。そらしたら何をされるか分からない。少年が無言のままゆらりと動く。・・・一体何をする気だ!?そう思い、悪寒に耐えながら身構える。次の瞬間・・・、
バタリ・・・。
少年が何故か倒れた。そして、か細い声で一言。
「め・・・飯・・・」
沈黙。先ほどまでシリアスだった空気が一瞬で台無しになった。・・・とりあえずこの少年どうしよう。そう思いライカさんに目で訴える。
「とりあえず・・・作っておきましょうか」
「あ、出来ればうどんをお願いします」
「図々しいなオイ!」
ライカさんの言葉に図々しくリクエストした少年にオラはとりあえずツッコミを入れた。
−暫くして・・・。
「ふぅ、喰った喰った。外に出たのはいいが、道に迷った上に財布を忘れてしまってな。その為、何も喰えなくて困ってたのだ」
「お前馬鹿だろ?忘れたなら取りに戻ればいいじゃねーか」
爪楊枝で歯を掃除しながら言う少年にオラはツッコミを入れる。・・・コイツ、ウェストとは別ベクトルの馬鹿だ。
「まぁ、元々外に出たのは貴公に会って挨拶する為なのだがな、野原神之介」
ふ、と笑いながらオラを見る少年。再びあの悪寒がよみがえる。・・・震えが止まらない。冷や汗が頬を伝う。
前のアホっぷりで忘れていたが・・・こいつは危険だ。オラの本能が警告する。逃げろと・・・だけど体は言う事を聞いてくれない。
「ちょ・・・ちょっと、神聖な教会で喧嘩は・・・」
「待て、女!そ奴に近づくな!!!」
オラと少年の険悪な空気を察してかライカさんが止めに入る。・・・ダメだ!逃げろライカさん!!!オラがそういおうとした直後だった。
「邪魔だ」
「えっ?きゃあっ!!!」
少年がそうい
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