第十八話:若き力の介錯
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禍の団…………………なんだっけ?
「出来れば私としては君たちを戦いに巻き込みたくない」
「ですが、実際にこの場にはテロ組織とまともにやりあって生きて帰った者達もいます、若輩者ではありますが我々も悪魔の一端を担う者です、悪魔の未来のためにも尽力を尽くしたいと思っています」
ああ、思い出した!!
そう言えば三勢力会談の時に襲ってきた奴らがそんな名前を言ってたな
……というか、生涯に二つのテロ組織に関わるって中々ないよな?
いや、世界は違うけど
「……サイラオーグ、君のその気持ちは素直に嬉しいものだ、しかし前回……私も彼らが巻き込まれたことは非常に心苦しくてね、君たち若手は私たち悪魔の宝だ、君たちほどの若き力を失うのは悪魔全体としての損失だ、君たちには確実に段階を踏み、強くなってもらいたい」
サーゼクス様……なんていいことを言うんだ!!
やっぱりただのシスコン魔王じゃなかったんだな!!!
「それに、禍の団も一筋縄ではいかない者達が多くいる……最近の調査では死霊使いの家系の者も入っていることがわかった」
「なっ!?まさか死霊使いまでもが!!!」
「あの力は使う者によってはかなり危険な物になるぞ……」
そうサーゼクス様が言うと途端に会場が騒めきだした
死霊使い?
何だそれ?
「何なんですか?朱乃さん?」
「私も詳しくは知らないのですが……確かその名の通り死者の霊を呼び出し使役する力を持った悪魔の一族だったと思います、日本で言うイタコのような者から直接霊に戦わせる者までいると聞きます」
死者の霊を使う……正直そんな奴とは戦いたくないな
……兄さんとか呼び出されたりしたら―――二度も殺せるわけないじゃないか
「……長話をしたが、最後に――君たちには本当に期待している、だから私に聞かせてくれないか?君たちの目標……野望でもいい。それを聞かせてくれないか」
……と、しっかりしないとな、今は……前を向いていないとな
――俺のせいで死んでいった人達のためにも
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