最強の布陣
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でも、リスクを気にせず戦ってきた。
そしてただただ、がむしゃらに生きてきた。
「・・・・・」
「だから、信じてる。君がもう一度、私たちを救ってくれるって!!」
エリーシャの眼差しは真っ直ぐだった。その想いはシオン自身に一番伝わっていた。
「・・・まったく、俺らしくねーな」
「シオン・・・?」
「一時期記憶無くしたせいで、本当の教えを忘れてたよ・・・」
シオンはそう言ってネーヴェアルモニーを取り出す。その刀身には自分の姿が映し出される。その顔は何処か穏やかで、それでいて覚悟を決めた顔をしていた。
「俺は今一度、白の剣士に戻る!!」
シオンがそう言うとシオンの周辺には白銀のオーラが漂っていた。
それはSAOで見せた姿を彷彿とさせるものだった。
「皆、アイツを、須郷を足止めしてくれ。無茶なことだとは分かってる、でも!俺たちは前に進まなきゃいけない。俺たちの未来のために!!」
シオンの言葉に一人の人物が声をかける。
「お前の無茶は今に始まったことじゃないだろ?」
「キリト・・・」
「それに、その頼みをするってことはシオンくんが勝てると思ったときだけだしね」
「アスナ・・・」
シオンの言葉に最初に賛同したのはキリトとアスナだった。そしてまた、この男も同じだった。
「やはり、君にこの戦いを託して正解だったよ・・・」
「ヒースクリフ・・・」
「君にはそれだけの価値があり、またそれを認めるものも多数いる。君は誰かと繋がることにより、その力を真のものとした。私ではなし得なかった本当の強さ、君にはそれがあるのだ・・・」
「繋がる、か・・・。確かにそうかもな、この力も皆を守りたいと思って生まれた。そのためには、一人ではなく、共に繋がることによって強くなれる、それを皆が教えてくれた。だから・・・」
シオンは覚悟をきめる。仲間と共に、その手に未来を掴むために。
「俺は、俺たちは、この戦いに勝って、未来を切り開く!!」
そう言ったシオンは全員に連絡を繋ぐ。
「全プレイヤーに告げる。これが最後の指令、いや願いだ・・・。未来を・・・掴むぞ!!」
「「「「「「ォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」」」」」」
「さぁ、はじめようか。これが・・・」
シオンの眼はあの頃のように、いやそれ以上に強い意思が宿っていた。
本当の未来を切り開くために
「これが、本当の最終決戦だ・・・!!」
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