アリシゼーション編
第一章?七武侠会議編
古都漫遊
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……。
「何故だ……」
「ん?どうしたの?レイ。早く迎えに行ってあげないと、ユキナが可哀想だよ」
「……ああ」
木綿季……いや、ユウキが俺の事をレイと呼んでいる。つまりココは京都の街中ではなくVR空間、妖精郷アルヴヘイム。ちなみにユキナとは友紀奈のプレイヤーネームだ。
より正確にはアルヴヘイムに浮遊する巨大な城、アインクラッド22層にある俺の家だ。
事の発端は先程のUFOキャッチャーで取ったぬいぐるみ。どこかで見たことがあると思っていたら、ALOでよく見かける雑魚モンスターの一種だった事に始まる。
友紀奈が持っていたぬいぐるみを木綿季が見つけ「ALOに居るやつだ!」となり、「私、気になります!」と言った次第。
しかし、思い立ったその足で電気屋に向かい、アミュスフィアとALOのソフトを購入し、ネットカフェに突入するなど誰が思っただろうか。
まあネット環境が無い屋敷ならともかく、ストレス解消にネットカフェに行ってALOで遊ぼうとアミュスフィアを2つ持ち歩いていた俺もどうかと思うが。
「……シルフにしたのか。スイルベーンまで今なら30分くらいで着くな。行こう」
「うん!」
スッと目を開け、座っていた重厚な木製の椅子から立ち上がり、天窓を開く。
外は初夏の暖かな陽気。季節の移ろいと共にもう一つの世界もまた、変革が始まろうとしていた。
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