暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0723話
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、どう見ても卵としか思えない物が複数存在していた。
 俺達が確保したバジュラの巣の中は見たことが無いので何とも言えないが、恐らくあのバジュラの巣の中にもこのような卵が大量にあったのだろう。
 ……あの難破船の規模から考えると、俺の視線の先にいるようなバジュラがいたとは思えないが。
 こうして見る限りでは、下半身が肥大化していることもあって純粋な戦闘力では機動兵隊バジュラや重兵隊バジュラよりも随分と弱そうではある。恐らくは純粋に卵を産み、守り、孵化させ、育てる役目を持つのだろう。
 蟻や蜂で言えば女王、つまりは女王バジュラってところか。
 けどそう考えた場合、この女王バジュラがバジュラ達の親玉って事になるのか? それとも、あるいはこの女王バジュラと似たようなバジュラが他にもいるのか。
 ……恐らく後者、だな。

「ね、ねぇ。これからどうするの? このままここでこうしていてもしょうがないでしょ?」
「まあな。それをどうするべきか考えているんだけど、まさかバジュラの巣がここにあるとは思わなかったからな。ここにいるのはあの女王バジュラだけみたいだが、当然この近くには護衛となるバジュラもいるだろうし……それを考えれば、俺達だけでここをどうにかするのは無理だろうな」

 正確には混沌精霊の能力を全開にすれば可能かもしれないが、まさかシェリルにそれを見せる訳にもいかないし、何よりもここを脱出した後で新統合軍やらオズマやらジェフリーやらから追究された時に誤魔化しようがない。
 となると、オゴダイ辺りを呼んできて第33海兵隊の力を使ってこの艦を制圧するのがベストなのだが……いや、無理か。
 あまりにも自分に都合のいい事を思い浮かべていたことに気が付き、小さく首を振る。
 少し前……それこそ、1週間前の戦力をオゴダイ達が維持していたのならそれも可能だったかもしれない。だが、今はテムジンの反乱のせいで戦力が半減……とまでは言い過ぎだが、それでもかなり戦力ダウンしているのは事実だ。それを考えると、迂闊にこの艦の制圧を頼んだとしても逆に壊滅してしまう可能性の方が高い。

「だとすると……無難に新統合軍にこの件を知らせた方がいいだろうな」
「じゃあ脱出するの?」
「ああ、そっちの方がいい。ここで迂闊に奴等に見つかろうものなら、それこそ俺だけでバジュラの大群を相手にしないといけなくなる」
「……分かったわ。確かにその方がよさそうね。このままここで死んだりしたら、それこそ意味が無いもの」

 シェリルが俺の言葉に頷いたのを見ながら、降下してきた時のように飛行ユニットを噴射させて穴を昇っていく。
 にしても、降りてくる時も飛行ユニットを使っていたんだけど、音については鈍いのか? それなりに音が出てると思うんだが。
 ……あるいは、そう考えたのがフ
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