暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0723話
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い。それが理解出来ただけでも十分よ。じゃ、この穴なんだけど……」

 チラリ、と穴を覗き込み、次に俺へと視線を向けながら呟くシェリル。
 まぁ、シェリルの着ているパワードスーツは簡易型で飛行ユニットも付いていない以上は俺が連れて行くしかない訳で。

「いい? へ、変な場所に触ったりなんかしたら絶対に許さないんだからね!?」

 結局穴を降りていく体勢として、俺が先程と同様銃を持ったままのシェリルを横抱きに……俗に言うお姫様抱っこをしながらとなるのだった。
 そもそも、シェリルもパワードスーツを着てるんだから変な場所を触るも触らないも無いと思うんだけどな。
 まぁ、それを言えばまた色々と言い返されるのは目に見えているので、何も口にはしないが。
 そのままシェリルを横抱きにしつつ、EX-ギアの飛行ユニットを使って穴の中を降下していく。暗い状態ではあるが、EX-ギアには暗視装置も内蔵されているので特に問題は無い。……俺は、だが。

「ちょ、ちょっと。何でこんなに暗いのよ。明かりくらい点けない?」
「この穴の下に何が潜んでいるのか分からない以上、迂闊な真似は止めた方がいいと思わないか?」
「……分かったわよ。けど、いい? 絶対にあたしを離したりしないでよ」

 そう言いながら、離されて堪るかとばかりに首へと回している手へと力を込めるシェリル。
 本来ならシェリルの魅惑的な肢体の感触を堪能出来るんだろうが、残念ながら今はその身体をパワードスーツが覆っている。その為、特に何を感じる出もなくシェリルを抱き上げながら下へ、下へと進んで行き……

「随分と深いな。どこまで続いているんだ? このままだと、かなりの距離を降りる事になるぞ」
「ちょっと、まさか地獄に続いてるとか言わないでしょうね?」

 腕の中で呟くシェリル。
 この時代になってもまだ地獄っていう概念は残っていたんだな。
 そんな風に思いつつ、徐々に下へと降りていき……

「アクセル、あそこ見て。明かりよ」
「どうやらようやく到着……か」

 やがて穴を降りきり、その場に目に入ってきた光景は……

「バジュラ……? そんな、なんでこんな場所にバジュラがいるのよ」

 腕の中でシェリルが思わずといった様子で呟く。
 そう、穴の下には巨大な……巨大すぎるバジュラが存在していたのだ。全長にして、恐らく300mから500m程度はあるだろう。体重がどのくらいになるのかは想像もつかない。少なくてもVFと比べるのは間違っていると言ってもいい。
 更に問題なのは……
 黙り込んでいる俺の腕の中から、そっとバジュラの様子を見ていたシェリルが何かに気が付いたかのようにその身を固める。

「た、卵……?」

 そう。視線の先にいる初めて見るバジュラの周囲には
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