暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos33神さまに教えてもらおう〜Interval 2〜
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。凶や大凶を引いたからって悪い事が起きるわけじゃない。結局は引いた人――ルシル君次第でいくらでも変わっていける。だから大丈夫。うん、問題ないよ」

「というわけだ。確かにネガティブなものばかり書いてあったが、これからの俺の行動次第・心の持ちよう次第で変われる。だから俺は、なにも心配なんかしていない」

ルシル君がキッパリそう告げる。それでもうこの話題は終わりになった。おみくじに書かれていた内容はあくまで忠告。それは最終的には引いた人の心の持ちようによって変わってくる、ということだと思う。みんなもそれで納得したみたい。

「それじゃあ、結びどころに行こうか」

「結びどころ、ってなに?」

「引いたおみくじを結ぶ場所だよ。引いたおみくじを神社やお寺の木の間に張られた縄に結んで、運勢に関わらないで、そこに居る神様と縁を結ぶんだ。えっと・・・あ、あそこ」

アリシアちゃんにそう答えながら周囲を見回して、結びどころを指さす。結びどころに向かいながら、「そうだ、ルシル君。凶・大凶のおみくじを結ぶのも良いけど、持ち帰っても良いんだよ」一番後ろを歩くルシル君に振り向く。

「そうなのか?」

「うん。凶・大凶だからこそ、持って帰って時々見返すことで、自分を戒める、っていう考え方や使い方もあるの。まぁ、ほとんどの人は結んで行くそうだけど」

私ひとりなのはちゃん達の中間グループから「ちょっとごめんね」離れて、最後尾グループのルシル君、シャマルさん、シグナムさんの元へ移動。

「じゃあ俺は持って帰ろう。すずか、何か気を付けないといけない作法とかあるか?」

「うん、あるよ。おみくじは神聖なものだから、絶対に粗末に扱わないこと。そしていつか必ず、寺社に結びに来ること。ここじゃなくても他のお寺とかでもいいから。だから絶対にごみ箱とかに捨てちゃダメなの」

「君の知識は本当に勉強になるよ。ありがとう、すずか」

ルシル君が私の頭を優しく撫でてくれた。これは癖になっちゃいそうなほどに気持ち良い。シャルちゃんが代わってほしいって言う気持ちを解るかも。そうして私たちは結びどころにおみくじを結んでいって、ルシル君だけがおみくじをお財布の中に丁寧に仕舞い込んだ。

†††Sideすずか⇒イリス†††

わたし、本当に幸せ。リンディ艦長たちと出逢えることが出来たからこそ、狭い世界しか知らなかったわたしの世界はグッと広がった。そしてなのは達に出逢えて友達になれたから、こうして異世界文化に深く触れることが出来た。
そしてはやて達と出逢えたから、こうして好きな人(ルシル)と一緒に初めての経験を重ねていけるんだから。だからわたしはこの国の神様に感謝した。この素敵な、奇跡みたいな出逢いをわたしにくれてありがとうって。念入りに、しっかりと、確
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