暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos33神さまに教えてもらおう〜Interval 2〜
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目で見てる。恋愛の項目で何かしら良い事が書かれていたのかも。
そんなことに思ってると、「お?」ヴィータちゃんが自分のおみくじやはやてちゃん、シグナムさん、シャマルさん、ザフィーラさん、リインフォースさんのおみくじを見て何かに気付いたって風に声を上げた。

「すげぇ。八神家(あたしら)の、待人、失物がおんなじだ!」

「あ、ホンマや」「あら、本当だわ」

驚くはやてちゃんやシャマルさん。私たちも改めてはやてちゃん達のおみくじを並べて比べ見る。あ、はやてちゃんの恋愛・縁談のところ、今の人が最上迷うな、って書かれてる。今の人っていうことは・・・ルシル君のこと、だよね。だからあんな嬉しそうに微笑んでたんだね。

「待人は、便りなく来たる。早し・・・」

「失物は、そう遅くなく出る。遠くから・・・」

フェイトちゃんとアリシアちゃんが読み上げた。はやてちゃん達がその意味を考え込み始めた中、「えっと、ルシル君はどうだったのかな?」なのはちゃんがさっきから静かにおみくじを眺めてるルシル君に声を掛けた。

「あ、いや、特に気になるところは無いよ」

自然な振る舞いのように見えたけど、どこかおみくじを隠そうとしたのがなんとなく判った。だから「どれどれ〜?」アリシアちゃんが背の低さを活かしてルシル君の降ろされた左手にそっと近づいて「見せて!」って奪い取っちゃった。

「あ、アリシア!」

「みんなも見せたんだから、ルシルも見せようよ♪ ひとりで背負いこまないでさ♪」

「いやだから、大して気になる部分は無いと・・・」

ルシル君は取り返そうとはしないで、私たちにおみくじを見せてきたアリシアちゃんを溜め息ひとつ吐いて傍観。そんな中で私たちは、ルシル君の大凶のおみくじを読む。

「願望は、苦難の中で失う物あり、得る物あり」

「待人は、来たる。覚悟せよ」

「失物は・・・あ、これははやて達と同じだね。そう遅くなく出る。遠くから」

「恋愛・縁談は・・・、叶わぬ。切り捨てよ。・・・ひどい」

「商売・就職は、思うがままに事を成せる」

「健康・体調は、衰退は果てまで変わらぬ。気を引き締め続けよ」

「争事は、退けば後に不利となる。躊躇わず勝負せよ」

「学業は、憂う事なし。さらに精進せよ」

私たちみんなで読み上げていく。内容は、なんていうか大凶に相応しいって言ったらダメなんだろうけどネガティブなものが多い。だからちょっと私たちの空気が重くなった。すると「こんな空気にしたくなかったんだけどな」ルシル君がひょいっとアリシアちゃんの手からおみくじを取った。

「でもま、さっきすずかも言っていたけど、おみくじはあくまで忠告であって、これから起こる予言じゃない。そうだよな? すずか」

「あ、うん
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