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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos33神さまに教えてもらおう〜Interval 2〜
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ニックを起こしてわたわた暴れるはやて。だからか車椅子からズレ落ちそうになるのをヴィータが止めた。そんな様子を眺めてたアリシアが肘でシャルを小突いて「ダメだよ、ルシル本人の目の前でそんな・・・!」って小声で責めた。

「ええー。だって、ルシルって気付いてると思うよ、はやての気持ちに」

「だからっていきなりは理不尽な爆撃と変わらないじゃん」

「はやてもさっさと告白すればいいのにぃ〜」

「あ、あの、あのな、ルシル君、ちゃう、ちゃうんよ!? ベ、別に、ルシル君と結婚したないってことやなくて、あああああ! わたしは一体何を言ってるんや!?」

「主はやて、冷静になりましょう!」

「はやてちゃん、落ち着いて!」

収拾がつくのかどうか怪しくなってきたところで、「はーい、ストップ!」ルシルが手をパンパン叩いた。ピタッと治まる話し声。ルシルは呆れ口調で「少し離れて戻ってみれば、何だ、この騒ぎは?」そんな事を言うから、私たちは「え?」って訊き返す。

「ん? いや、さっき外国の人に道を教えていたから。え? 何か大事な話だったのか・・・?」

確かに私たちの視線ははやてに向いていたけど。でもそんな・・・全くと言っていいほど気付かなかった。

「ううん! なんでもあらへんよ! な、みんな!?」

はやての必死過ぎる形相に、さすがに話を蒸し返す気になれなかったようで、「うん、そだね」シャルは真っ先に頷いた。願い事の話はこれで終わりだと、みんなの考えが念話を使わなくても通じ合って、うん、賛同するために力強く頷いた。とこんな大変な事もあったけど、ようやく私たちはおみくじを引ける小屋へと辿り着いた。

†††Sideフェイト⇒すずか†††

おみくじを1回100円で引いた私たちは、他のお客さんの邪魔にならないように境内の隅っこへとやって来た。おみくじの内容は他の人に見せても良いし、しなくても良いんだけど、「ねえねえ、すずか!」シャルちゃんはおみくじを私の顔の前にまで持って来て、「どういう意味?」って訊ねてきた。

「えっと、シャルちゃんの運勢は、中吉だね」

シャルちゃんのおみくじには大きな字で、中吉、って書かれていた。異世界出身の子が多い私たちのグループの為に事前に調べたことだと、「上から二番目に良いものだよ」って教える。

「ほうほう。2番目に良いかぁ♪」

「うん。大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶・大凶の7段階だね。神社によっては5段階、12段階もあるけど」

「それじゃあ、わたしは一番縁起が良い大吉だね♪」

アリシアちゃんが、フェイトちゃんやシャルちゃんにおみくじの字面を見せびらかせて笑顔を振りまいてる。一応、アリシアちゃんはお姉ちゃんの立場なんだけど、「良かったね、アリシア♪」妹のフェイトちゃん
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