暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第37話 開戦!
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、これに何の意味が……」

「黙って」

 そう言うと部長はイッセーの頭に手を乗せると

ドクンッ

 イッセーの気配が膨れ上がったわね。その変化にイッセー自身も驚いてるわ。

「あの部長、これは一体……?」

「覚えてる? 私はあなたを転生させる際に兵士(ポーン)の駒を全て使ったわ」

「はい」

「でもそれはあなたの赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)によるところが大きかった。だからあなたの体が兵士(ポーン)の駒8個に耐えられるかどうか分からなかったのよ。だから今まで封印を施していたの。でも今回の修行であなた自身もだいぶ強くなったわ。だからその封印をちょっとだけ解いたの。今あなたが感じているのは封印を解かれた駒の力よ」

 そう言いながら部長はイッセーの頭を撫でた。

「今のあなたなら女王(クイーン)にもプロモーション出来るはずよ。いい、イッセー? 相手がたとえ女の子でも手加減などはもってのほか、全力でぶつかりなさい。相手は殺す気で向かってくるはずよ」

「はい部長、それに部長をあんな焼き鳥なんかと結婚なんてさせません。絶対守ってみせます!」

「ふふ、ありがとう。頼りにしてるわよ、私の可愛いイッセー」

 あらら、何かいい雰囲気になっちゃった。それはいいんだけど……

「むぅ〜」

 私の横でむくれてるアーシアをどうにかしてくれないかな? さっきからほっぺた膨らませて泣きそうになってるんだけど。……あ

「部長、イッセー、黒姉たち帰ってきましたよ。もうすぐ扉の前です」

 そう言った瞬間、シュバッとものすごい速さでお互いソファーの両端に寄った。……今の動き、私にも見えなかったんだけど。どんだけ黒姉達が怖いのよ? と思っているとドアを開けて黒姉達が帰ってきた。

「ただいま〜、準備万端にゃ」

「ん、罠もバッチリ」

「そ、そう。お疲れ様」

「……部長、何でそんな端っこに座ってるにゃ? 何かあったのかにゃ?」

「な、何もなかったわよ!? ねえ、イッセー!」

「うぇ!? あ、ああ、何もなかったぞ!? ホントのホントに何もなかったから!!」

 ……2人共、その反応は何かあったと言ってるようなもんだよ。

「……ふ〜ん、あっそ。ねえ火織、本当に何もなかったのかにゃ?」

 その瞬間黒姉の背後で部長とイッセーがまるですがるような目つきでこっちを見てきた。もう、しょうがないな〜。

「まあそういうことにしておきましょうか」

 取り敢えずどっちとも取れる曖昧な答えにしておいた。だってそっちの方が後々面白そうなんだもん。







「さて、じゃあ皆行きましょうか」

 今私たちは旧校舎の玄関に集まってるわ。メンバーは私
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