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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第37話 開戦!
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「あ、それなら任せるにゃ」
「黒歌、何か良い案でもあるの?」
「私が仙術で旧校舎の周りの森全域に霧を発生させるにゃ。幻覚作用付きの毒霧にゃから森に入ったが最後彷徨いながら血を吐いてジ・エンドにゃ」
うわ〜、それはなんというか、向こうのオフェンスがかなりかわいそうね。
「それ、私達は大丈夫なのかしら?」
「その点も心配ないにゃ」
そう黒姉が言うと、黒姉の手のひらに9個の靄を固めたようなものが現れた。
「これを飲んでおけばゲーム中は霧の毒に侵されないにゃ」
「……決まりね。黒歌、すぐに取り掛かってちょうだい」
「了解にゃ」
私達が黒姉から靄の塊を受け取って飲み込むと、黒姉はさっさと窓から飛び出していったわ。
「朱乃、念のため旧校舎全体に3重の結界を張ってちょうだい」
「はい部長」
朱乃さんは返事をするとちゃんとドアから外に出ていった。行き先は……屋上かな?
「後は森の各所に罠を設置すればここは大丈夫かしらね?」
「あ、じゃあそれは僕が行きます」
「我も手伝う」
「あ、私もです」
「私も行くわ。堕天使式の罠を張れば少しは相手も怯むでしょ」
と、そんなわけで祐斗を先頭に龍巳、白音、レイナーレが罠の設置に向かった。祐斗とレイナーレに関しては心配はないんだけど……龍巳と白音に関してはちょっと心配ね。とんでもない罠を仕掛けそうで怖いわ。踏んだ瞬間学校全てを吹き飛ばす罠とか。……さすがに大丈夫よね?
「さて、
序盤
(
オープニング
)
はこんな感じかしらね? 皆が戻ってくるまでここで待機していましょう」
そう言うと部長はソファーに座りお茶を飲みだした。
「そうそう、忘れていたわ。イッセー、こっちにいらっしゃい」
「はい? 何ですか?」
部長に呼ばれてイッセーはソファーの所まで行ったわ。何かしら。
「イッセー、ここに横になりなさい」
と言いながら部長は自分の膝をポンポンッと叩いた。あ、そういえばそんなイベントもあったわね。一方イッセーはピシッと固まった。
「あ、あのそれはどういう?」
イッセーはそう言いながら……何故か私の方をチラチラ見てきた? なんだろう?
「何? イッセー」
「いやその」
「別に私にお伺い立てなくてもいいわよ。役得じゃない。あ、黒姉たちには内緒にしておいてあげるから安心しなさい」
私は苦笑しつつそう言うとイッセーはガクッと肩を落とした。だから何でそこで喜ばずに落ち込むかな?
「ほら、早くなさい」
何故か部長まで苦笑しながらイッセーを促す。そんなイッセーは観念したかのように部長の隣に座ると頭を部長の膝に乗せて横になった。
「あの部長
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