第八章
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「何もかもをな」
「そうか。浅墓テレビもグルだったのか」
「当たり前だ、同じ系列の会社だ」
それならば当然だというのだ。
「あのテレビ局の報道スタッフでもこのことは周知の事実だった」
「意図的に国民を騙し祖国を貶めていたのだな」
「全ては革命の為にだ」
「わかった、それではだ」
ここまで聞いてからだ、ブリーフ13は餓村に告げた。
「御前の身柄は私には関係ないがだ」
「ではこれで解放してくれるのか」
「既にここには公安を呼んでいる」
死亡宣告だった、まさに。
「御前は喜多挑戦の工作員と関係がある、その件でだ」
「私は公安に捕まるのか」
「後は公安次第だ」
ブリーフ13の関知することではないというのだ。
「そこで全てを言うのだな」
「若し言わなかったらどうなるのだ」
「俺はもう一度御前の前に現われる」
これ以上はないまでの死刑宣告だった。
「この言葉の意味がわかるな」
「そ、そうなのか」
「俺の尻の味はどうだった」
こうも問うのだった。
「思い出すのだ、そのことは」
「わかった、全て言う」
これが餓村の返答だった。
「何もかもな」
「それではだ」
ここまで話してだ、そしてだった。
ブリーフ13はブリーフの前から葉巻とライターを出してそれに火を点けて吸いながら悠然とその場を後にした。餓村はその後公安に捕まり。
保釈後特別にだ、彼自ら志願してだった。
新宿コマ劇場跡の前でだ、白ブリーフ一枚になり。
そのうえで慰安婦についてのことの真実を全て暴露した、それはブリーフ13への恐怖から自らそうしたのだ。
それを聞いた国民達の怒りは頂点に達した、そして。
「浅墓潰せ!」
「浅墓テレビも潰せ!」
「もう特撮とアニメ以外観るか!」
「新聞は不買だ!」
「スポンサーにも圧力かけろ!」
「記者も報道スタッフも全員吊るし上げだ!」
「社長出て来い!」
その怒りは凄まじかった。
「こればかりは許せねえ!」
「会社前でデモしろ!」
「ああ、国民運動だ!」
こうして発行部数と視聴率はまさにナイアガラの滝の様に暴落しそして。
スポンサーも完全に離れた、浅墓新聞と浅墓テレビは無様に倒産した。その一部始終を観てからだった。
年配の男は若い男にだ、職場でこう言った。
「見たか、あれがだ」
「ブリーフ13なのですね」
「依頼した仕事は必ず果たしてくれる」
「そして依頼した以上のことをですね」
「してくれるのだ」
「それがブリーフ13なんですね」
「そうだ」
まさにそれこそが彼だというのだ。
「ブリーフ13なのだ」
「そうなんですね」
「あの男に依頼すればどの様なこともしてくれる」
「あの男に。我が国は救われましたね」
「そうだな、最大の悪徳企
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