第三話 田母神少佐!名前は気のせいだ!その一
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戦え!!正義の戦士ジャスティスカイザー
第三話 田母神少佐!名前は気のせいだ!
陸軍衆と海軍衆が敗れた、だが。
誰も彼等を批判しなかった、批判されるのはあくまで彼等だった。
日本のマスコミ各紙に一面でだ、堂々と書かれていた。
「ジャスティスカイザー卑劣な勝利」
「卑怯な勝ち方」
「日帝衆敗れる」
「日帝衆無念の敗北」
こんな調子だった、これは日本だけでなく。
全世界でも同じだった、どんな醜悪で下劣な三十五流の夕刊何とかや日刊何とかというタブロイド紙でもだった。
ジャスティスカイザーを批判していた、彼等は今回も叩かれていた。
尚智のクラスでもだった、クラスメイト達が朝から実に忌々しげに言っていた。
「また勝ったよ、あいつ等」
「ふざけた勝ち方でね」
「あいつ等何処まで汚いんだ」
「もう最低」
「最悪よ」
こう言うのだった。
「正々堂々と戦う相手に卑怯な手ばかり使って」
「そして勝って」
「何が正義は勝つだ」
「手前等こそ悪役だよ」
「どうせまた日帝衆の邪魔するんだろうけれど」
「今度こそ負けろ」
「地獄に落ちてしまえっての」
とにかく評価は最低だった、凶悪犯に対するそれよりも低いと言えた。そしてクラスメイト達は尚智にも言うのだった。
「おい、御前もそう思うよな」
「ジャスティスカイザー最低よね」
「さっさて負けて欲しいよな」
「本当に」
「当たり前だろ」
これが尚智のクラスメイト達への返答だった。勿論自分がジャスティスカイザーであることは言わないでいてだ。
「あんな奴等な」
「誰が好きになるのよ」
「最低だろ」
「しかも最悪」
「人間性がもう」
「どうにもならないわよ」
人間の中で最も大事な部分が、というのだ。
「ゴミ?」
「屑?」
「もうそう言うにも値しないっていうか」
「暴力教師以下」
巷によくいるそうした連中よりもというのだ。
「ヤクザ屋さんよりも酷いよな」
「それこそ」
「卑怯なことばかりして」
「何が正義は勝つだよ」
「さっさと負けてな」
「死ねばいいのよ」
「ま、まあそうだな」
自分がその暴力教師やヤクザ以下と言われてもそれは俺だとはとても言えずだ、尚智は相槌を打つだけだった、しかし。
昼休み屋上にだ、尚武共にジャスティスカイザーとして戦う双子の弟には購買部で買ったパンを食べつつ話すのだった。
「おい、俺達の評判な」
「兄貴の方もかよ」
尚武はカツサンドを食べつつ双子の兄に返した。
「こっちもだよ」
「御前のクラスでもか」
「俺達の評判最悪だよ」
「最低か」
「ああ、最低最悪だよ」
そこまで酷いというのだ、尚武の方も。
「早く負けろと
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