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FAIRY TAIL   ある神使い達の伝説
第一話***神と少年
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あるかーっ!」
「だって、神がオレなんかの前に現れるわけない……!神々しいオーラとかもないし、力も感じないし」
「あのなぁ、神は、沢山居る。神は、崇められる事により、力をつけるのだ。しかし、沢山いることにより、己のような<まいなー>な神は少しのモノにしか崇められず、力は失い、存在も危ない事となった……」

クウヤは、もしここで口を挟んだら怒鳴られるだろうな、と感じ、黙って聞く。
脳内では、(まいなーって!まいなーって!神様がーーーー!?)など考えている。

「そして、我々存在の危うき神は考えたのだ……自分と同じ力を持つ人間に()き、その力をわけてもらおう、と」
「へーっ……っ!?まさか……」
「そのまさかだ!お前は気の魔法を使う!我は空神より、魔力融合は<ばっちぐう>!また、魔力容量は問題なし、しつかり融合出来る!術者の意思!する気満々だから大丈夫だ!
……そして、受け入れる者の意思!
……クウヤ、お主、 "力が欲しいか" 」

クウヤは<ばっちぐう>に突っ込むのも忘れ、その言葉(ことのは)にーーーーその単語に囚われた。

「力……!」
(力があれば……姉さんを救えるのかなぁ……姉さん、強いし……もしかしたら、良いご主人に買われるかもだし……上手く逃げるかもだし……また、会えるかも……それに……)
「まだ生きられるのに死んだら、父さんも母さんも怒るよな」

クウヤは微笑むと、真っ直ぐ前を向いた。

「……欲しいです……!」
「そうか、ならば、授けよう。
お主は神に使え、神を使うもの…… "神使い" となるのだ……!」

男性は消え、代わりに片方の蒼い珠のイヤリングが残った。

『我は空神スカイ……!
クウヤ、そのイヤリングを付けろ。それが我とお主を繋ぐ絆に、我をお主の内に封じ込める鍵になる。
残りの事はゆくゆく話す。
それでは、よろしくな』
「はい……よろしくお願いします」

クウヤの表情は生気と希望に満ち溢れ、左耳には蒼いイヤリングが付いていた。




数日後、ヒスラ山から一人の少年が下りてきた。
その少年の耳には蒼いイヤリングが付いていたーーーー

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