眷属、集めます
第25話
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す」
涙を拭い、まっすぐにお姉ちゃんを見据える。
「本当に偶然が重なった結果なんです。当時はまだ人間ではぐれエクソシストだった祐斗さんがたまたま私が力つきた場所に居てくれたから。あの屋敷には、S級はぐれ悪魔が居て、邪神と戦う為に作られた外法の一部があって、その外法の力に祐斗さんが耐える事が出来て、弱っていても上級間近の悪魔3人を倒せるだけの力を持っていて、祐斗さんに取っての隣人ではない者とは罪を償おうともしない犯罪者と祐斗さんに襲いかかって来る者なんて考えを持っている。これがどれだけ幸運な、奇跡な事か、お姉ちゃんに分かりますか」
「……白音」
「誰も信じられなくなっていた私に祐斗さんは道を示せるだけ示してくれました。神は試練しか与えてくれないけど、自分たちは手を貸す事が出来る。それは素晴らしい事だからって、たまたま出会っただけの猫?の私に出来る限りの事をしてくれて」
思えば祐斗さんにはお世話に、助けて貰ってばかりだ。いつも笑って手を差し伸べてくれて、迷った時には背中を押してくれた。間違っている事はちゃんと間違っていると言ってくれて、たまに喧嘩みたいなこともして家族みたいに過ごしてきた。
だけど、本当の家族じゃない。ギャー君もヴァレリーもルゥと一緒に暮らすのも楽しい。だけど、血の繋がりは無い。私と血の繋がりがあるのはお姉ちゃんだけ。私はお姉ちゃんと一緒に暮らしたい。
「一人なのは、もう嫌。嫌なの、置いていかないで」
「駄目。白音は弱いまんまだし、アレを相手に出来るの?」
お姉ちゃんが指を指した先には傷だらけの男の人といつも通り魔剣の治療に任せたゾンビアタックを続けている。頭だけは守って、他は無視して腕が千切れようがお腹に大穴が開こうがおかまいなしの戦闘スタイルに男の人が押されています。千切れた腕もすぐに繋ぎ直し、お腹の大穴も気付いた時には塞がっていく姿は恐怖するしかありません。
「戦えないでしょう。それに私と一緒に行くって言えば、いの一番に白音を殺しにくるよ。裏切るんだから」
それにこの場で一番弱いから。だけど、他にも道はある。
「お姉ちゃんを捕まえる。そして傍に置く。祐斗さんも皆も説得してみせる」
祐斗さんに埋め込んでもらった魔剣に魔力を通して身体を強化する。
「行きます!!」
最短距離を真直ぐに突き進んで最速の突きを放つ。私が祐斗さんの元で覚えた事の一つ、敵と認識したなら躊躇わない。それを実行する。酷い怪我をさせてしまうかもしれないけど、今は考えない。私の速度に追い付けなかったお姉ちゃんにリバーブローを叩き込む。だけど、捉えたと思った一撃に感触はなく、離れた位置にお姉ちゃんが現れる。これは妖術?
「そう、白音がその気なら、死ね!!」
離れた所に現れたお姉ち
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