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魔法少女リリカルなのはStrikers〜誰が為に槍は振るわれる〜
第一章 夢追い人
第1話 得体の知れない新人
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ォローするのだが、それが逆に気を使わせてしまったと思ったのだろう、さらに体を小さくしてしまう。
事実、ラディオン・メイフィルスが見つからないことに関してはやてはまったくといいほど気にしていない。
彼のことがどうでもいいというわけではない。実際報告が上がってきたときには迷子になっているのではないかと心配していた。
が、その心配も10分程たった辺りで薄れ始め、そのさらに10分後には最初の心配はもはや跡形もなく消えていた。
根拠はひどく曖昧で、それこそいちゃもんではないかと非難されても仕方ないようなものだが、それでもはやては確信していたのだ。
彼は決して迷っているのではない、と。
その確信を裏付けるかのように、部隊長室に来客を告げるベルが響く。
時間はちょうど件の新人がここに来る時間。
リインに軽くアイコンタクトを送り、それまで見ていたスクリーンを閉じる。
優しい重さが肩から消えるのを惜しみつつ、タイを軽く締め直し襟を正す。
そして相手に心地よく聞こえる声を意識して扉の向こう側の相手に声をかけた。
「どうぞ」
呼びかけに応え静かに開くドア。
その向こうから現れたのは、今日初めて会う、これまで何度も見た顔の少年。
「失礼します。本日付で機動六課に出向となりました、ラディオン・メイフィルス陸曹です。よろしくお願いします」
部屋に入ってくるその足取りを、慣れた様子で敬礼をする姿を、そして一点の曇りもない爽やかなその笑顔を見て、捜査官としての勘がはやてに告げた。
その笑顔が偽りであることを。そして、その裏になにかが隠れていることを。
ならば剥がさなければいけない。その化けの皮を。
そして暴かなければならない。その笑顔の裏に、一体なにが潜んでいるのかを。
他の誰でもない、自分が、それを暴かなければならない。
なぜなら、他でもない自分も、彼と同じ穴のムジナなのだから……
頭の中で蠢くどす黒いすべてを笑顔の仮面の下に隠し、はやては彼に手を差し伸べた。
「機動六課課長兼部隊長の八神はやてです〜。よろしくな〜」
to be continued
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