暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第九六幕 「オンリーノウズ」
[3/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ではどうも要領を得なくて、向こうでもまだ襲撃者の正体が判然としないのが現状だ」
「ISと戦闘行為を行える敵というのは、現状ではISだと考えるのが自然だと思うんだけど・・・」
と、シャル。千冬もそれに同意するように頷く。ただしそれが本当にISなのか、それともあの未確認のドゥエンデなのかは確認するまで分からない。
「その米国のISに武装は?」
「ある。これ以上情報を公開すると機密に触れるが・・・私の見る限りでは実戦戦闘で使用可能な武装だ」
「ならば武器が無くて戦えないわけではないのですか・・・確か米軍はコアを全て試作機実験に回していたな」
「すると、どうなるんだ?」
ラウラが漏らした呟きに一夏が質問した。明らかに状況についていけていない一夏を見かねたシャルが説明する。
「ドイツや日本だとコアのいくつかは実働部隊として動けるように配備してあるんだ。だから有事の際にはその人たちが動ける。でもアメリカではそういう部隊を用意せずにすべてのISコアをフルに使用してIS研究をしている。つまり、アメリカはISに関する問題が起きた時にすぐ動ける『ISを止めるIS』がないって事だよ。分かった?」
「んー・・・つまりアメリカのISは今すぐシルバリオ・ゴスペルを助けられなかったってことか」
「推力の問題もあるでしょう。モニタの移動速度を見て下さい・・・この速度では速度特化型のオートクチュールでも装備しなければとても追いつけません。試作機とはいえ驚くべき移動速度です」
セシリアの指し示す通り、シルバリオ・ゴスペルの移動速度は平均的な第二世代ISの長距離移動モードの5倍はあろうかという速度だ。まともなISでは追いつけるはずもなかった。それほどのISを操っているのならば襲撃者も何とかなりそうなのだが、パイロットの腕が悪いのだろうか。それとも―――
「なお、ハワイでの目撃報告では敵は『速すぎてカメラで追いきれなかった』そうだ。ともかく、我々はこれより銀の福音を支援し、襲撃者を追い払わなければならん。何故だか分かるか、箒?」
「ISが直接的に関連する事件・事故はISに関連するすべての組織に解決義務がある・・・条約では確かそうなっていましたね」
「ああ。既に自衛隊のIS部隊に打診しているが、相手の正体が不明である以上はISを所持した集団である学園が指をくわえて見ているだけとはいかん。だから―――」
「お、織斑先生!!大変です大変ですたいへんですぅ〜〜〜!!!」
千冬の声は、少しの間席を外していた山田先生が真っ青な顔色で飛び込んできた。出鼻を挫かれた千冬だったが、すかさずジョウとシャルが山田先生に事情を聞いた。様子からして、非常に悪いニュースだと想像できるが。
「はぁっ・・・はぁっ・・・ご、護送中のベルーナ君が所属不明のISに誘
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ