親睦会
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ナイフとフォークを持とうとしたが、
動きを止め軋むドアに視線を移す。
ドアが開きレンが入ってきた。
「レンーー起きてきたのか」
広くて迷わなかったのかレンは。
「メイドに会って・・案内してもらったから」
ーーネムーーネムーーっと・・
目を擦っている。
「一緒に召喚された娘でよいのかな?」
まるで人形のような少女だ・・
「・・えぇ・・名前長いからレンでいいわ」
おなかすいたわ・・
「ーーレンの食事をお出ししなさい」
手際よくメイドが食事を配膳していく。
「こちらの席に座ってくれ」
ウェールズが残りの席に案内した。
「では・・頂くとしよう」
鳥のローストやスープ、野菜、
シチューなどがある。
「・・・・・・」
なんでこんなに・・ナイフとフォークが
あるんだ?
その様子に気がついたジェームズが・・
「公共の場でもあるまい・・自由に食べなさい」
ーーはっはっは・・・・っと
愉快そうに笑いだす。
「腹減ってたから助かるぜ・・公共の式とかは出れないなこれじゃ」
細かいことを覚えるのも苦手だ
礼儀作法なんて、ガラじゃねぇしな。
「・・モク・・モク・・おいしい」
レンはただひたすらに食べていた。
「ーー本当に美味いな!」
どんどん口に放り込んでいくが
勢いは止まらず、メイドが追加している。
「そうか・・そうか・・気に入ってくれたか」
束の間の休息ってものだろうか・・
いいものだなーーアンリエッタは
元気だろうか・・?
顔合わせもかねた夕食はそれぞれ有意義な
ものとなった・・これからーー
アルビオンは・・レコン・キスタとの
戦いに投じることになるだろうが、簡単には
あきらめないーーもったいないらしいからな
華々しく最後を散らせばいいと
思っていたはずが・・クーの言葉で・・
私の中のなにかが変わりつつある。
守っても滅ぶなら・・
攻めてみようじゃないかーー
アルビオンの存続を賭け・・撃ってでる!
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