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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし
39話
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りがたいのですが、エルザムを抑えることが出来なかったのでヒュッケバイン009が大破寸前まで追い詰められてしまいました。」
「何心配せんでもいい。機体は直せばいいだけだ。それに、機体もそちらのモノを貸してもらえるのだ。問題は無い。」
「それならこの話はもうしません。それでヒュッケバイン009どれくらいで修理可能ですか?」
「3、4日で修理可能との話だ。」
「そうですか。」

 そんな話を聞いていたカザハラ所長が意地悪そうな笑みを浮かべて話しかけてきます。

「なんだったら、そちらで修理しないか。大した手間じゃないだろう。」
「オイ、親父。そりゃ手間だろう。それにあんまり頼りすぎるのもどうかと思うぞ。」
「いいえ、イルム中尉。それ程手間ではありませんよ。ガジェットがしてくれますから。修理だけですけど。」
「なら頼んでもいいか。」

 そんな事を言ってくるリュウセイに笑顔で答えました。

「凄まじい手間なのでお断りします。」
「オイ、なんでだよ!今、手間じゃないって言っただろう!」
「ええ、修理は手間ではありませんよ。」
「なら何が手間なんだ!」

 そんな様子のリュウセイを見て、その場にいた者達がタメ息をつきます。

「な、なんだ!どうしてそんなかわいそうな者を見る目で見るんだ!」
「リュウセイ。今まで何を聞いていたんだ。」
「ライ、もしかしてわかったのか。」
「ああ、もちろんだ。お前も当事者だろうがなぜ気が付かない。」
「オ、オレが当事者って、オレは何もやっていないぞ。」
「最近驚いたことがあっただろう。」
「DCによる宣戦布告じゃないな。異星人の侵攻か。それとも、クスハがハガネに乗っていたことか。
いや、それは無いな。じゃあ、何だ。」
「ビルトラプターのことだ。」
「ああ、そういえば、そんな事もあったなぁ。でも、そんなに困った事ではなかったぞ。」

 その言葉にライが額に手をやります。
 そこで私が彼に解り易く説明します。

「そうですね。リュウセイ、ロボットが好きだと聞きましたがフィギアなんかを持っていますか?」
「もちろん持ってる。」
「それなら、限定品の物はありますか?」
「ああ、かなり並んだが手に入れた。」
「もしも、そのフィギアを勝手にリアルになるからと言って手直しされたらどうしますか。」
「そいつを許す事は出来ねぇ!ぶん殴ってやる!」
「そして、今のあなたはフィギアを見て精巧だなぁと思ている第三者ですよ。」
「オレももしかして殴られてちゃう?」
「あなたが思っている通りになるでしょう。個人でもややこしい事になるのに組織の場合はもっとややこしい事になります。」
「なるほどなぁ〜。勝手に改造しそうなやつがいるのか。」
「ええ、その人物は無駄に行動力があるので監
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