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『ある転生者の奮闘記』
TURN9
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てほしいんだよ。田中の奴、掃海がめんどくさいと言ってるし、東郷の旦那が狹霧に任せると言ってきてね』

「はぁ、分かりました。第四戦隊と試験的配備させている秋月型四隻も向かわせますね」

『あぁ頼むよ』

 南雲提督は申し訳なさそうにして通信を切った。

「……さて行きますか」

 そして八隻の艦艇はワープゲートでラバウル星域に向かった。




「……こりゃぁ田中の奴が怒るのも無理ないわな」

 周辺宙域には多数の宇宙機雷が漂っている。

「火器の使用を許可する。ただし誘爆に巻き込まれないようにな」

 パルスレーザー砲群が誘爆して巻き込まれないように宇宙機雷を掃射していく。

 が、大量に漂っているので減ったとは思わんな……。

「田中の奴がキレるのも分かるわ」

 俺は溜め息を吐いた。

「対艦レーダーに反応ッ!! ガメリカ艦隊ですッ!!」

 レーダー員が叫ぶ。

「報告にあった偵察艦隊でしょうか?」

「奴等がラバウル星域を占領しないなら偵察艦隊やろうな」

 報告ではラバウルのワープゲート付近にガメリカ艦隊がここ数日現れているらしい。

「田中艦隊が作業を中断。ワープゲートに向かいます」

「……どうしますか?」

 副官が聞いてくる。

「……此方も作業を中断や。田中艦隊の後方につけ」

 全くあの暴走野郎が……。



「駄目です。ガメリカ艦隊は逃げたようです」

「そうか、なら帰る「田中艦隊がワープゲートに進んでいますッ!!」なッ!?」

 オペレーターが叫ぶ。

「田中艦隊に通信を入れろッ!!」

『何だ?』

 程なくして田中が出た。

「何処に行こうとしているんですか?」

『ハワイ星域にワープして威力偵察をする』

「ハワイ星域はガメリカ軍の居城ですよッ!! そんなところに駆逐艦だけで向かうのは無謀過ぎますッ!!」

『うるせぇッ!! 来たり逃げたり来たり逃げたりうざってぇんだよガメリカ軍はッ!! そんな腰抜けのところに行っても死にはしねぇよッ!!』

 田中のアホはそう吐き捨てて通信を切りよった。

「田中艦隊がワープゲートに入りましたッ!!」

「……どうしますか?」

 副官が俺に聞く。

「……ハワイ星域には多数の空母で待ち構えているやろな。けどここで第三艦隊の駆逐艦を失うのは余りにも厳しい……」

 ……決めなあかんな……。

「……全艦ワープゲートに突入する。合戦用意やッ!!」

 ……全く、面倒なもんやな。

 第四戦隊と秋月型防空駆逐艦四隻はワープゲートに入った。





「提督ッ!! 撤退の許可を願いますッ!! このままでは艦隊は全
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