第一章
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
イタも母の言葉に頷いてだ、そしてだった。
まずはじっくりと落ち着いて自分の周りを見た、すると。
結婚したり就職したりといいことも確かにあった、子供が出来たり弟がいい学校に入学したりとだ。その他にも。
福引に当たったりした者もいた、いいことも沢山あった。だが。
やはり不幸もあった。両方あった。それで母にあらためて話した。
「あの、両方だけれど」
「いいことも悪いこともね」
「両方あるのよ、それもね」
「それも?」
「どっちもはっきりしてるのよ」
こう話すのだった。
「いいことも悪いこともね」
「幸運と不運がなのね」
「そうなの、私が見ているとね」
「あんたが見ているとなの」
「そう、なるのよ」
こう言うのだった。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ